アレッタはブロッコリーとケールを掛け合わせた日本生まれの野菜で、平成23年に品種登録されました。見た目は茎ブロッコリーに似ており、葉、茎、つぼみが食べられます。苦みが少なく、茎には甘みがあります。つぼみにはカロテンやビタミンKが豊富です。栽培は7月に種をまき、11月に収穫。アレッタは生で食べられ、アク抜き不要で手軽に調理できます。風邪予防や骨粗鬆症予防に効果的です。
アレッタとは?
アレッタは、ブロッコリーとケール(青汁の原料として使用される野菜)を掛け合わせた日本生まれの野菜で、平成23年3月に品種登録されています。なばな類に分類され、見た目は茎ブロッコリーに似ていますが、葉、茎、つぼみのすべてが食べられます。アレッタはケール特有の苦みがなく、茎部分には甘みがあります。また、つぼみにはブロッコリーの約3倍のカロテンやビタミンKが含まれています。
7月上旬以降に種をまき、20日ほど育苗した後、堆肥をたっぷり施したほ場に定植します。11月上旬以降に伸びた頂花蕾(ちょうからい:株の中心や先端にできる花のつぼみ)がピンポン玉ほどの大きさになったところで、わき芽を残すように主茎を切って収穫します。
アレッタは生のままでも食べられ、アク抜きや下ゆでの必要がないため、手軽に調理できます。天ぷらや炒め物、ごま和えなど、茎の甘みと歯ごたえを生かした調理が可能で、肉との相性も良いため、肉巻きもおすすめです。
■アレッタとコンビーフのマヨネーズ炒め
1.アレッタ(150グラム程)は洗って適当な長さに切り、コンビーフ(1缶)はひと口大に切る。
2.フライパンにごま油(大さじ1)を熱し、アレッタを炒めて火が通ったらコンビーフを加えて炒める。
3.マヨネーズ(大さじ2)で味をととのえる。
アレッタの効果
■免疫力の向上
アレッタに含まれるカロテンは、吸収されると体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAの不足は気管などの粘膜において細菌やウイルスの侵入を容易にし、風邪の原因となる可能性があります。風邪を引きやすい人、回復が遅い人、口内炎や歯ぐきの腫れが起こりやすい人は、ビタミンA不足が考えられます。
■骨の形成を助ける
アレッタに含まれるビタミンKには、腸から吸収されたカルシウムを骨に取り込む働きがあります。成長期の骨の形成だけではなく、骨粗鬆症の予防にもなります。
こんな方におすすめ
●免疫力を高めたい人
●骨粗鬆症が気になる人
おさらい
●アレッタはブロッコリーとケールを掛け合わせた日本生まれの野菜
●葉、茎、つぼみが食べられて、苦みが少なく、茎には甘みがある
●つぼみにはカロテンやビタミンKが豊富で風邪予防や骨粗鬆症予防に効果的
・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・【まめ知識】ブロッコリーとケールから生まれた「アレッタ」(独立行政法人農畜産業振興機構)https://x.gd/X2MJG