もやしは、ビタミンCや食物繊維に加えて、コレステロールの低下にも役立つアスパラギン酸を含んでいます。ビタミンCは細胞の老化を防ぎ、疲労回復や風邪予防、肌のトラブル解消にも効果を発揮します。また、もやしの発芽部には胃腸の機能を整える消化酵素アミラーゼも含みます。



もやしとは?

もやしには、最もポピュラーなブラックマッペもやし、大豆もやし、緑豆もやし、アルファルファもやしなど、さまざまな種類があります。どのもやしも、ビタミンやミネラルが少しずつ含まれています。大豆もやしには、100gあたりにタンパク質3.6g、カリウム160mg、カルシウム25mgなどが豊富に含まれています。一方、アルファルファもやしには、ビタミンEが1.9mgと多く含まれています。

もやしは豆から発芽したものであり、豆にはない消化酵素であるアミラーゼが含まれています。この酵素は胃腸を優しく保護し、消化吸収を助ける効果があります。そのため、もやしは疲労回復や体力増強、食欲増進に効果的です。また、意外にもポリフェノールももやしに豊富に含まれています。ポリフェノールはコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも効果があります。さらに、アルファルファもやしに含まれるオクタコサノールは基礎代謝を高める働きがあり、肥満に対しても効果的です。

もやしはシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。茹で過ぎないように注意しましょう。茹でる際には少量の塩を加えると、アミノ酸の損失を抑えることができます。加熱することで多くの量を摂取できるため、もやしは日常の食卓で良いビタミン補給源となります。

 

調理との組み合わせ

ビタミンCは、ビタミンEと一緒に摂取することで相乗効果が得られ、若返り効果の強化が期待できます。そのため、中華料理でお馴染みのレバニラ炒めにもやしをたっぷり加えると良いでしょう。さらに、β-カロテンの豊富なニラの成分もプラスされ、トリプルの健康効果が期待できます。

また、みそ汁やスープなどのレシピにもやしを取り入れるのもおすすめです。これにより味も良くなり、ビタミンCも逃さず摂ることができます。

 

もやしの選び方

茎が白くしっかりしていて、豆が開いていないもの。ヒゲ根が茶色になっているのは、鮮度が悪い証拠です。丈は短めのほうが味は良く、栄養価も優れています。

 

もやしの保存方法

鮮度が落ちやすく、ビタミンCの目減りが早いので、買ったその日に使って食べ切るのが理想です。保存は野菜室ではなく冷蔵室に。

もやしの効果

美肌効果や貧血防止

もやしに含まれるビタミンCは、コラーゲンの生成を促進し、肌のトラブルを防いで美肌効果があります。さらに、鉄の吸収を高めて貧血予防に働きます。

 

疲労回復

もやしに含まれるビタミンB1とビタミンB2には、エネルギー代謝を高める作用があります。そのため、これらのビタミンの摂取により疲労を軽減し、脳や神経の機能を活発にする効果があります。また、もやしに含まれるアスパラギン酸も同様に、アミノ酸の代謝を促進し、疲労回復に寄与する効果があります。

こんな方におすすめ

美肌になりたい人

貧血が気になる人

疲労を回復したい人

おさらい

もやしには、ブラックマッペもやし、大豆もやし、緑豆もやし、アルファルファもやしなどの種類がある

もやしは豆から発芽するが、豆にはない消化酵素のアミラーゼが胃腸を守り、消化吸収を助ける

もやしに含まれるビタミンCは、細胞の老化を防ぎ、美肌効果がある


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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