黒大根は、黒い皮と白い果肉を持つ個性的な大根で、日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは比較的知られています。果肉は硬めでしっかりしており、辛みがあるのが特徴です。ただし加熱することで辛さがやわらぎ、ほのかな甘みも感じられます。また黒大根にはカリウムやビタミンC、食物繊維などの栄養素が含まれています。

■調理との組み合わせ方

黒大根は煮崩れしにくいため、加熱料理に向いています。スープや炒め物、ソテーなどでその食感や風味を活かせます。皮の黒さを活かしたスライスはサラダの彩りにもなり、ゆでることで辛みがやわらぐため、生で使う際も工夫次第で食べやすくなります。また、皮付きのまますりおろすと、ピリッとした辛さを楽しめます。

■選び方

一般的な大根と同様に、皮に張りがあり重みのあるものが新鮮とされています。葉がしおれているものや、形が大きく歪んでいるものは避けましょう。

■保存方法

時間の経過とともに肉質が柔らかくなりやすいため、日持ちはあまり期待できません。保存する際は新聞紙に包んで冷暗所に置き、葉付きの場合は葉と根を分けて早めに使い切るのが理想です。

■むくみを予防・改善する効果

ヒトの体は約60％が水分でできており、水分が細胞と血管の間を循環しています。ナトリウムの過剰摂取やカリウムの不足などにより、体内の水分バランスが崩れてしまうとむくみにつながることがあります。黒大根に含まれるカリウムを摂ることで、体内の水分バランスが調整され、むくみの予防や改善が期待できます。

■腸内環境を整える効果

黒大根に含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。

腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。

■免疫力を高める

黒大根に含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化してくれます。それだけではなく、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。風邪が流行する時期には、ビタミンCを摂取することをおすすめします。

●むくみが気になる人

●腸内環境を整えたい人

●免疫力を高めたい人