貧困な土壌でも育成に手間がかからないため、南米や熱帯アジア各地など広範囲で栽培されている常緑高木であるカシューの種からとれるカシューナッツには、栄養素が多く含まれます。小腹がすいたときにおすすめな食材です。



カシューナッツとは?

カシューナッツは、ウルシ科の常緑高木のカシューになる果実の種の中身(カーネルと呼ばれる部分)です。カシューは、作物の多くが生産に適さない土壌でも育つうえ、育成に手間がかからず、土壌浸食を防ぐのに役立つため、天然分布域は南米ですが、フィリピン、タイ、ベトナム、スリランカ、インドなど熱帯アジア各地やアフリカでも広く栽培されています。

 

果物の種、というと果実の内部にあるように思いますが、カシュー(カシューアップル)の場合、果実の外に種の部分が飛びだしています。

カシューの果実はカシューアップルと呼ばれ、ピーマンに似た形をしています。成熟するとリンゴのような香りがします。そのまま食べたり、ジュースやジャムに加工されたりします。

 

種の殻から採れるカシュー殻液は有毒なオイルが含まれますが、塗料や摩擦材、ゴムなどの改良に使用されています。(種の中身:殻→殻液→カーネル(カシューナッツの部分))

 

カシューナッツの殻は、有毒なオイルが含まれる、殻が硬い、曲がった形状などが原因で殻剥きが困難です。現在では、各地で生産されたカシューナッツ(殻付き)をインドとベトナムが輸入し、その2国が殻剥き加工を行った後に世界中に輸出しています。日本で販売されているカシューナッツの多くもインドとベトナムで加工されたものです。

殻をむいたカシューナッツをローストしたり、油で揚げたりしたのち、塩、香辛料、砂糖・蜂蜜などで味付けされたものが流通しています。

カシューナッツ単体で食べるだけでなく、野菜炒めやブラウニーに入れたり、サラダに散らしたりしても美味しく食べられます。

カシューナッツの効果

カシューナッツに含まれる栄養素

カシューナッツは、三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物が多く含まれます。

カシューナッツの脂質にはHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らしてくれるオレイン酸が含まれています。

 

三大栄養素以外にもビタミンB1、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅などのビタミン、ミネラルが豊富です。

 

他にも腸内環境を整えてくれる食物繊維やナトリウム(食塩)を排泄するなど血圧の低下作用があるカリウムも含まれます。カリウムは野菜や果物に多く含まれます。

 

カシューナッツは間食におすすめ

間食は一日200キロカロリー程度が適量です。

クッキーやチョコレート、スナック菓子などは炭水化物や脂質が多く、高エネルギーなものが多くあります。(適量であれば健康障害につながることはありません。)

カシューナッツにも炭水化物や脂質が含まれますが、たんぱく質も多く含まれます。

また、小袋に入っているものが多い為、食べすぎ防止の面でも間食向きです。

間食で食べる場合、カシューナッツは1日10個ほどがおすすめです。

 

カシューナッツの注意事項

ナッツ類は、5歳頃 までは、食べさせないでください。

小さく砕いて食べさせた場合でも、破片が気道に入ると、体内の水分で膨張して形状が変わり、気道に詰まるおそれがあります。サラダなどに入っている場合もありますので小さなお子様のお食事にご注意ください。

また、5歳以上であっても腸の発達が大人よりも未熟なため、消化不良が起こる場合があります。

アレルギー表示の推奨品目でもあるカシューナッツはアレルギーを発症する可能性があります。お体に合わない場合は無理せず、摂取をおやめください。

こんな方におすすめ

小腹がすいた人の間食に

食物繊維を摂りたい人

果物、野菜、肉が苦手な人

おさらい

三大栄養素であるたんぱく質、脂質、炭水化物が豊富。

LDLコレステロールを減らすオレイン酸が含まれる。

腸内環境を整えてくれる食物繊維が豊富。


参考文献

・カシューナッツ – 日本ナッツ協会

・食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!―気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで― _ 消費者庁

・消費者庁 豆やナッツ類は3歳頃までは食べさせないで!

・アレルギー物質を含む食品の表示について

・間食のエネルギー(カロリー)_ e-ヘルスネット(厚生労働省)

・途上国森林ビジネスデータベース カシュ― 公益財団法人 国際緑化推進センター

・令和 2 年度 海外農業・貿易投資環境調査分析委託事業(ミャンマー・カンボジアにおける投資拡大に資する調査)業務報告書

・改訂6版 臨床栄養ディクショナリーー日本人の食事摂取基準(2020年版)対応(発行所 株式会社メディカ出版)

・食品解説付き 新ビジュアル食品成分表 新訂第二版(発行所 株式会社大飾館書店)


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