コスレタス(ロメインレタス)は長楕円形でゆるく結球したレタスの仲間で、シーザーサラダなどに使用されることで知られています。ほのかな甘みと苦味、肉厚な葉の歯ごたえが特徴で、加熱調理にも適しています。葉が赤茶色のものはレッドロメインレタスと呼ばれ、ベビーリーフとして利用されます。水分が多い一方で、葉酸を豊富に含み、妊娠期の栄養や脳の健康維持に役立ちます。また、ビタミンEやβ-カロテンも多く含み、抗酸化作用や美肌効果も期待される栄養価の高い野菜です。



コスレタスとは?

レタスの仲間で、長楕円形をしており、ゆるく結球するのがコスレタスです。「ロメインレタス」とも呼ばれ、シーザーサラダに使われることで広く知られるようになりました。ほのかな甘みと苦味が特徴です。葉が肉厚で歯ごたえがあり、加熱調理しても美味しく食べられます。葉が赤茶色になる「レッドロメインレタス」もあり、こちらはベビーリーフとして食べられることが多い野菜です。

水分が多い野菜ですが、妊婦に必要とされる葉酸を豊富に含んでいるのが特徴です。葉酸は、認知症や脳梗塞の予防にも関係するとされ、注目されている栄養素です。

また、野菜には珍しくビタミンEも含まれ、一般的なレタスの倍以上の含有量があります。ビタミンEはβ-カロテンと共存することで抗酸化作用が高まり、美肌効果なども期待できます。

 

調理との組み合わせ方

シーザーサラダに使うのが定番ですが、肉厚でしっかりしているため、卵やベーコンと一緒にさっと炒めてもおいしく、ビタミンAの吸収も高まります。クリーム煮にしても、牛乳との相性がよくおすすめです。
生で食べる場合は、オレイン酸やリノール酸を多く含む油を使ったドレッシングを合わせると効果的です。ビタミンCを加えることで、美肌づくりやストレス緩和に役立つため、果物と組み合わせたサラダやレモン果汁をかけるのも良いでしょう。

 

選び方

葉にハリがあり、芯の切り口がみずみずしいものを選びましょう。

 

保存方法

水で湿らせた新聞紙などで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に、葉が上を向くようにして保存すると鮮度を保てます。

コスレタスの効果

発育に必要な成分

胎児は細胞増殖が盛んなため、健全な発育のためには、コスレタスに含まれる葉酸が特に重要とされています。そのため、妊娠を考えている女性や、妊婦の葉酸の摂取推奨量は通常の約2倍となっています。ほかにも人体にとって、新陳代謝をスムーズに行うためにも欠かせない成分です。

 

骨粗鬆症などの予防に

コスレタスに含まれるビタミンKが不足すると、骨に十分なカルシウムが取り込まれず、骨が脆くなってしまう可能性があります。

成長期だけでなく、年齢を重ねてもビタミンKを摂取し続けることで、骨粗鬆症などの予防に役立てることができます。ビタミンKは骨の健康をサポートする重要な栄養素ですので、適切な摂取を心がけましょう。

 

シミを防ぐ

年齢を重ねると、皮膚や血管、臓器に老人斑として知られる老化色素であるリポフスチンが増加する傾向があります。しかし、コスレタスに含まれるビタミンEの摂取により、皮膚にリポフスチンが蓄積されず、シミの形成を防ぐことができます。

こんな方におすすめ

妊娠を考えている人、妊娠中の人

骨粗鬆症が気になる人

美肌になりたい人

おさらい

コスレタスは、長楕円形でゆるく結球し、シーザーサラダで知られている

ほのかな甘みと苦味、肉厚な葉の歯ごたえが特徴で、加熱調理にも適している

葉酸を豊富に含んでおり、妊娠期の栄養補給や脳の健康維持に役立つとされている。また、ビタミンEやβ-カロテンも多く含まれており、抗酸化作用や美肌効果も期待される。


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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