フェンネル(和名:茴香)は、古くからヨーロッパや中国で薬草として使われ、香りが良いため食用にも利用されます。特に魚料理に欠かせないハーブで、ディルに似た外見ながら、甘い香りが特徴です。葉や茎は消化や呼吸器の調整、消化促進、臭い消し、利尿作用があります。種子にはアネトールやフェンコンなどの精油成分が含まれ、消化を助けるほか、ハーブティーとして解毒や睡眠促進の効果も期待されます。大きな株元を持つ品種「フローレンスフェンネル」はサラダにも使えます。



フェンネルとは?

フェンネルは和名で「茴香」と呼ばれ、古くからヨーロッパや中国で薬草として利用されてきました。香りがよいため、ヨーロッパでは葉や葉茎、種子が食用としても使われ、特に魚料理には欠かせないハーブです。

見た目はディルに似ていますが、フェンネルは甘い香りが特徴です。葉や葉茎には消化器官や呼吸器官を整える作用があり、消化促進や魚介類の臭み消し、利尿作用があるとされています。

種子にはアネトールやフェンコンといった精油成分が含まれ、消化を助けるほか、ハーブティーとして飲むと解毒作用や利尿作用、睡眠促進作用が期待されます。なお、株元が大きくなる品種は「フローレンスフェンネル」と呼ばれ、スライスしてサラダに使えます。

 

調理との組み合わせ方

種子はソース類や魚料理、パンに加えると風味が引き立ちます。葉は刻んでマリネやスープに散らしたり、野菜とともに煮たり炒めたりするとよいでしょう。脂肪分の多い魚の詰め物にすると、消化促進の効果も期待できます。若い芽や茎はサラダに、根はすりつぶして生のままサンドイッチやサラダに加えたり、加熱調理しても美味しく食べられます。料理に応じて茎、葉、種子それぞれの香りを生かしましょう。

 

保存方法

冷凍する際は、ポリ袋に入れ、傷まないよう大きめの硬い容器に入れて冷凍庫へ。または、葉を刻んで製氷皿に入れ、水を注いで凍らせると便利です。

フェンネルの効果

消化促進やむくみ防止など、ダイエット効果があるとされています。

こんな方におすすめ

むくみが気になる人

胃もたれ、胸焼けが気になる人

おさらい

フェンネルは、古くからヨーロッパや中国で薬草として使われ、香りが良いため食用にも利用される

特に魚料理に欠かせないハーブで、ディルに似た外見ながら、甘い香りが特徴

葉や茎、種子には消化促進の作用があり、種子はハーブティーとして解毒や睡眠促進の効果も期待される


参考文献

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


カテゴリーに戻る

関連記事