みょうがは『魏志倭人伝』にも記されるほど歴史が古く、食用とするのは日本特有の習慣といわれています。つぼみを「花みょうが」、若い茎を「みょうがたけ」と呼び、漢方では消炎や解毒の生薬としても重宝されてきました。
独特の香りと食感が特徴で、香り成分のα-ピネンには消化促進や食欲増進の効果があります。また、生姜の仲間であることから、体を温めて血行や発汗を促す作用がある一方で、体温を調節して発熱を抑える効果も併せ持っています。シャキシャキとした軽快な歯ごたえとともに、夏の体調管理に役立つ多彩な働きを備えた日本古来の野菜です。
みょうがとは?
みょうがは、『魏志倭人伝』にその名が登場するほど歴史の古い野菜で、食用としているのは世界でも日本のみといわれています。つぼみの状態のものを「花みょうが」、軟白栽培した若い茎を「みょうがたけ」と呼びます。漢方の分野では、炎症を抑える消炎作用や解毒作用を持つ生薬として、主に煎じ薬や外用薬に活用されてきました。
日本料理と相性のよい独特の香りと、シャキシャキとした軽やかな歯ごたえが特徴です。香りの成分である精油成分のα-ピネンには、胃の消化機能を助ける働きがあります。その清涼感のある香気は、夏の暑さで落ちがちな食欲を高める効果も期待できます。また、生姜の仲間であるため、生姜と同じく体を温める作用があり、血行や発汗を促進するほか、逆に体温を調節して発熱を鎮める効果もあるとされています。
■調理との組み合わせ方
温熱作用を持つα-ピネンの香りを活かし、食欲増進に役立てましょう。特におすすめなのは、薄切りにしたみょうがとナスやキュウリを合わせた塩もみです。また、ナスやキュウリと共にぬか漬けにするのも良いでしょう。ぬか漬けにすることで、みょうがにぬか床由来のビタミンB1が浸透するといわれています。なお、α-ピネンは揮発しやすいため、生で切ったり刻んだりして食べるのが最も効果的です。
■選び方
先端が開き、中のつぼみが見え始めているものは、内部が空洞化し繊維も硬くなっています。身が引き締まって艶があり、丸みを帯びて厚みのあるものが良品です。
■保存方法
冷蔵庫の野菜室で保管してください。霧吹きなどで水分を与えてから保存容器に入れることで、瑞々しさをより長く保つことができます。
みょうがの効果
■糖質や脂質、タンパク質の代謝を助ける
みょうがに含まれるマンガンは、糖質と脂質、タンパク質の代謝に関与する多くの酵素の構成成分となり、エネルギー生産やタンパク質の合成などを促進させる働きがあります。
■高血圧を予防する効果
ナトリウムは体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。
みょうがに含まれるカリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。
■腸内環境を整える効果
みょうがに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
こんな方におすすめ
●疲労を感じている人
●高血圧が気になる人
●便秘で悩んでいる人
おさらい
●みょうがは歴史が古く、食用とするのは日本特有の習慣といわれる
●漢方では消炎や解毒の生薬としても重宝されてきた
●独特の香りと食感が特徴で、香り成分のα-ピネンには消化促進や食欲増進の効果がある

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)

















