「金時にんじん」は鮮やかな赤色で料理を華やかに彩り、甘みが強く独特の風味があります。京都で栽培される「金時にんじん」は肉質が柔らかく、表面から芯まで真っ赤なのが特長です。芽が出にくいため、厚めに種を蒔き間引くやり方で栽培され、間引いた葉も「にんじん葉」として利用されます。煮くずれがしにくいので、細工して煮物に用いられることも多いです。栄養価が高く、リノレン酸やビタミン、カリウム、食物繊維が多く含まれます。鮮やかな赤い色はリコピンで、がん予防の効果があるとされています。



金時にんじんとは?

鮮やかな赤色が料理を華やかに彩る「金時にんじん」。きめ細やかで柔らかな肉質の根は、甘みが強く、西洋にんじんにはない独特の風味があります。京都の伝統野菜ではありませんが、昔から煮しめや紅白なますといったおせち料理をはじめ、冬の京料理には欠かせない食材です。江戸時代に中国から伝わった根の長い東洋種のにんじんで「金太郎」のモデルとなった坂田金時の顔のように真っ赤な色をしていることから、その名が付けられたと言われています。

京都で栽培される「金時にんじん」は、他地域のものより肉質が柔らかく、表面だけではなく、芯まで真っ赤であるのが特長です。芽が出にくいため、厚めに種を蒔き間引くというやり方で栽培されています。この間引いた葉も「にんじん葉」という名前で市場に出回り、おひたしなどにして食べられます。

煮くずれがしにくいので、型抜きなどで細工して煮物に用いられることも多い野菜です。間引き葉であるにんじん葉は、和え物や天ぷら、炒め物などに利用しましょう。

コレステロールを下げるリノレン酸やビタミン、カリウム、食物繊維などを他のにんじんよりも多く含みます。鮮やかな赤い色はリコピンで、がん予防の効果があるとされています。

 

金時にんじんの選び方

皮は色が濃く、なめらかでツヤがあるもの。上から見てヘタが真ん中にあるものが良い。

 

調理方法

表皮の下にはカロテンが豊富に含まれます。なるべく薄く皮を剥くか皮つきのままで調理をするのがおすすめ。湿気に弱いので、保存する際は新聞紙にくるみ、立てるようにして冷蔵庫の野菜室へ。

 

金時にんじんの含め煮

輪切りにし、ごぼう、こんにゃくなどと一緒に、出汁、醤油、みりんで煮る。

 

かす汁

拍子切りし、大根、こんにゃくなどの具とともに、出汁で煮て酒かすを入れる。

 

金時にんじんの白和え

出汁、醤油、みりんで煮た短冊にんじん、茹でた細切り三度豆を和え衣で和える。

 

金時にんじんのサラダ

千切りのにんじんを電子レンジで加熱。レーズンと一緒にドレッシングで和える。

金時にんじんの効果

腸内環境を整える効果

金時にんじんに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。

腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。

 

免疫力を高める

金時にんじんに含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜の上皮細胞の代謝を活発にします。

 

血圧改善に

金時にんじんに含まれるミネラルのカリウムは、血圧を安定させる働きがあります。

こんな方におすすめ

便秘で悩んでいる人

免疫力を高めたい人

高血圧が気になる人

おさらい

京都で栽培される金時にんじんは、他地域のものより肉質が柔らかく、表面だけではなく、芯まで真っ赤

煮くずれがしにくいので、型抜きなどで細工して煮物に用いられることも多い野菜

栄養価が高く、リノレン酸やビタミン、カリウム、食物繊維が多く、リコピンは、がん予防の効果があるとされる


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・まるごと京野菜 からだがよろこぶ京都ブランド(発行所 株式会社 青幻舎)


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