京山科なすは、京都市山科区で作られてきた伝統野菜で、昭和初期までは京都のなすの大半を占めていました。「もぎなす」を品種改良したものだとされており、一般的ななすに比べて皮が薄く肉質が柔らかで甘みがあり、種が少ないのが特徴です。表皮が薄くて傷つきやすく、栽培が難しいことから生産が減少していましたが、近年再び栽培が再開され、市場に流通しています。歯切れが良く、形が崩れないため、煮物や糠漬けに適しています。カリウムやビタミンCが豊富で、血圧を下げたり、免疫力を高める効果が期待できます。



京山科なすとは?

京山科なすは、一般的ななすに比べて皮が薄く、肉質が柔らかでほのかな甘みがあり、種が少ないのが特徴です。ぽっちゃりとした卵形で、京都市左京区の吉田あたりで作られていた「もぎなす」を大きくした形のようなことから、「もぎなす」を品種改良したものだとされています。栽培され始めた時期は定かではありませんが、京山科なすは京都市山科区の特産として古くから作られてきた伝統野菜で、昭和初期までは京都のなすの6〜7割を占めていたと言われています。

表皮が薄いため、皮が傷つきやすく、収穫から短時間で褐色に変色してしまうのが難点です。栽培が難しく輸送にも適さないことから栽培農家が激減し、わずかしか生産されなくなってしまいました。しかし、近年では京都府農林水産技術センターの努力により作付けが再開され、市場に流通するようになっています。

果肉は歯切れが良くて、形が崩れないため、煮物、しぎ焼き、糠漬けなどにして食べるのに適しています。京山科なすには、余分なナトリウムを排出して血圧を下げたり、筋肉を正常に機能させると言われているカリウムや、活性酸素の生成を抑制し、免疫力をつけるとされるビタミンCが多く含まれています。

 

京山科なすの選び方

特に鮮度が大事です。果皮が黒紫色で傷がなく、ツヤがあるもの。

 

調理方法

京山科なすはとてもデリケートで傷みやすい食材です。すぐに変色してしまうので、なすを切った後はただちに塩水につけて、アクを抜いておくようにしましょう。

 

田楽なす

タテに半分に切って、油でじっくり炒め、白味噌や田楽味噌を添える。

 

京山科なすの浅漬け

タテに半分に切って薄く小口切し、塩を加えてもみ、青じその千切りと和える。

京山科なすの効果

免疫力を高める

京山科なすに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化してくれます。それだけではなく、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。

 

高血圧を予防する効果

ナトリウムは体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。

京山科なすに含まれるカリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。

 

丈夫な骨や歯をつくる効果

京山科なすに含まれるカルシウムは強い骨や歯をつくり、体を支える重要な働きがあります。また、吸収したカルシウムを効率良く骨に利用させるためには、適度な運動を行い、骨に負荷を与えることも重要です。

こんな方におすすめ

免疫力を高めたい人

高血圧が気になる人

骨や歯を強くしたい人

おさらい

京山科なすは、皮が薄く、肉質が柔らかで甘みがあり、種が少ない

歯切れが良く、形が崩れないため、煮物やしぎ焼き、糠漬けに適している

血圧を下げるカリウムや、免疫力をつけるとされるビタミンCが多く含まれる

 


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・まるごと京野菜 からだがよろこぶ京都ブランド(発行所 株式会社 青幻舎)


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