紫花豆は紫の地に黒斑があり、白花豆と同様に粒が大きいのが特徴です。そのまま食べることはできないため、豆粒が極めて大きいことから煮豆や甘納豆などに調理をして食べられます。紫花豆には、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれ、タンパク質も豊富なことから、老化や生活習慣病の予防、免疫力を高めるのにおすすめです。



紫花豆とは?

紫花豆は、ベニバナインゲンマメともいい、花豆の一品種で中央アメリカ原産の食用豆です。多くの品種が存在するインゲン豆とは異なる種で、北海道では、道東地域で広く栽培されていて、北見や十勝地方で生産量が多く、豆粒が極めて大きいことから煮豆や甘納豆に使われます。そのまま食べることはできないため、種実は焙煎したり、浸漬・ 発芽させたり、煮沸、蒸煮、高圧処理など、加工調理をして食べられます。これらの加工処理について、栄養成分や生理活性物質の含有量の変化、風味や色、食材に含まれる物理特性や機能性などへの影響が研究されています。

また、インゲン豆や大豆の熱処理や加圧処理は、フェノール成分の含量や組成、抗酸化活性に影響を与えることが報告されているようです。その中では、紫花豆の煮豆と蒸し豆に含まれる、ポリフェノール含量や抗酸化活性を比較する研究も行われました。

結果、蒸し豆のポリフェノール含量は煮豆よりも多く、最終的な加工品としての蒸し豆と煮豆の機能性の高さを比較すると、蒸し豆に含まれる抗酸化活性の方が煮豆よりも2倍程度高い値であった研究もあります。

紫花豆の効果

老化を防ぐ

紫花豆には抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているため、体内の細胞の酸化を抑制する働きがあります。

 

生活習慣病の予防に

ポリフェノールの抗酸化作用により、活性酸素から体を守り生活習慣病の予防に効果的であるといわれています。

 

免疫力を高める効果

豆に含まれるタンパク質は、体を構成する細胞になるほか、体を細菌やウイルスなどから守る免疫細胞のもとにもなります。免疫細胞が活性化されると、免疫力を高めることにつながります。

こんな方におすすめ

老化が気になる人

生活習慣病が気になる人

免疫力を高めたい人

おさらい

紫花豆は、ベニバナインゲンマメともいい、花豆の一品種で紫の地に黒斑があり粒が大きいのが特徴

そのまま食べることができないため、煮豆や甘納豆などに調理して食べられる

抗酸化活性があり、タンパク質も含むことから、老化や生活習慣病の予防、免疫力を高めるなどの効果が期待できる


参考文献

加工処理方法が異なる紫花豆の抗酸化活性の比較(帯広畜産大学学術研究報告 巻 41, p. 23-29, 発行日 2020-11)

・日本で食される主な豆(農林水産省 aff 2016年6月号)


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