キビはアワより粒が大きく、鮮やかな黄色の雑穀で、餅や菓子にも使われ地方では「イナキビ」、「コキビ」とも呼ばれます。日本へは縄文時代晩期以降に伝来し、「吉備の国(岡山)」は産地として知られていました。生育期間は70〜110日と短く、乾燥ややせ地に強い反面、地力を消耗しやすい特徴があります。鳥害対策や手作業収穫の手間が大きく、寒風でより鮮やかな黄色になるともいわれます。たんぱく質やミネラル、白米の約3倍の食物繊維を含み、善玉コレステロール増加を通じて動脈硬化予防に寄与するとされます。
きびとは?
キビはアワより粒が大きく、鮮やかな黄色の実をつけます。おこわや餅、菓子に使われ、地方によっては「イナキビ」、「コキビ」などとも呼ばれています。
日本への伝来はヒエやアワよりやや遅く、縄文時代晩期以降と考えられています。「吉備の国」と呼ばれた現在の岡山県一帯は、その名のとおりキビの産地として知られていました。
生育期間は70〜110日程度と雑穀の中でも短く、「春まき→夏どり」「夏まき→秋どり」が可能です。キビは1本の種子根から多くの冠根を伸ばし、太い根を深く張るため、土中の水分を吸収しやすく乾燥に強いのが特長です。また吸肥力が高く、やせた土地でも育ちますが、その一方で地力を消耗しやすい作物ともいわれています。
鳥に食べられやすいため、防鳥ネットでの保護が欠かせません。また実が落ちやすく、収穫は手作業が中心となるため時間と労力を要します。冷たい風にさらされるほど粒の黄色が濃く、美しくなるともいわれています。
キビはたんぱく質が豊富で、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルも多く含みます。さらに食物繊維は白米の約3倍で、その大半は不溶性食物繊維です。
キビのたんぱく質には、善玉コレステロールを増やし、動脈硬化や血栓の予防に寄与する可能性があるとされています。
きびの効果
■高血圧を予防する効果
ナトリウムは体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。
キビに含まれるカリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。
■丈夫な骨や歯をつくる効果
キビに含まれるカルシウムは、強い骨や歯をつくり、体を支える重要な働きがあります。
カルシウムとともにマグネシウムやリンも骨をつくる成分になります。カルシウムが2~3に対して、マグネシウムは1のバランスが良いとされています。リンも骨をつくる成分ですが、一緒に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。リンは肉類や魚介類など多くの食品に含まれ、過剰摂取となりやすいため、カルシウムの摂取量を増やすことが重要です。
また、吸収したカルシウムを効率良く骨に利用させるためには、適度な運動を行い、骨に負荷を与えることも重要です。
■腸内環境を整える効果
キビに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
こんな方におすすめ
●高血圧が気になる人
●骨や歯を強くしたい人
●便秘で悩んでいる人
おさらい
●キビはアワより粒が大きく、鮮やかな黄色の雑穀で、地方では「イナキビ」、「コキビ」とも呼ばれる
●生育期間は70〜110日と短く、乾燥ややせ地に強い反面、地力を消耗しやすい
●たんぱく質やミネラル、白米の約3倍の食物繊維を含み、善玉コレステロール増加を通じて動脈硬化予防に寄与する

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・新特産シリーズ 雑穀 -11種類の栽培・加工・利用-(発行所 社団法人 農山漁村文化協会)
・きび(いなきび) 黒部市役所
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