ローズマリーは疲労回復や強壮作用によってさまざまな効能をもたらし、新鮮な甘い芳香と爽やかなほろ苦さ、樟脳のような香りを持ちます。精油成分は消化促進や疲労回復に役立ちますので、肉を焼く際に少量を添えると良いです。
ローズマリーとは?
ローズマリーの主な精油成分にはピネン、ボルネオール、カンファー、シネオールなどがあり、消化促進、殺菌、疲労回復の作用があります。ヨーロッパでは医療にも使用されています。ローズマリーは胃アトニー、肝機能の低下、弛緩性の便秘など消化機能の低下や循環不全による活力低下、また神経性頭痛にも効果があります。さらに、ローズマリーに含まれるポリフェノールの一種であるロスマリン酸は強力な抗酸化力を持っていることがわかっています。古代ギリシャではローズマリーは「若さを取り戻すハーブ」とされ、頭脳を明晰にする働きがあると信じられていました。
ローズマリーは繁殖力が強く、香水や制汗剤などの香料として使用されるほか、葉をお風呂に入れて血行を促進することもあります。また、ベランダや庭で成長を楽しむことができ、乾燥させた葉はポプリに適しており、茎を乾燥させてバーベキューの燃料として使用すると虫除けにもなります。
■調理との組み合わせ
肉に臭みを抑える効果や殺菌作用があるため、ラムや豚肉の料理に使用したり、オーブンで焼く料理によく使われます。ローズマリーはベークドポテトの香り付けやハーブバターとして野菜料理に添えるのにも適しています。
また、新鮮な花をサラダに加えると見た目も美しくなります。ただし、ローズマリーは刺激の強いハーブなので、使いすぎには注意しましょう。また、生のローズマリーの茎は木のように硬いため、調理後に取り除く必要があります。
■ローズマリーの選び方
ローズマリーは枝ごとのものなら、水にさして毎日水を取り替えれば日持ちします。
■ローズマリーの保存方法
乾燥させても風味が良く残り、保存が効くハーブのひとつです。
ローズマリーの効果
■疲労回復に
ローズマリーの主な精油成分である、ピネン、ボルネオール、カンファー、シネオールは疲労回復の作用があります。
■老化防止
含有するポリフェノールの一種のロスマリン酸は、強力な抗酸化力をもつことがわかっており、ローズマリーは「若さを取り戻すハーブ」と言われています。
■血流改善
葉をお風呂に入れることで血行を促進します。
こんな方におすすめ
●疲労を回復したい人
●老化が気になる人
●血流を改善したい人
おさらい
●ローズマリーの精油成分は、消化促進、殺菌、疲労回復の作用があり、ヨーロッパでは医療にも使われる
●強力な抗酸化力をもつロスマリン酸を含むことから、ローズマリーは「若さを取り戻すハーブ」とも呼ばれる
●香水や制汗剤などの香料のほか、葉をお風呂に入れて血行促進にも使われる
・実用版オールカラー 食品図鑑(発行所 女子栄養大学出版部)
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