スイカは夏の風物詩で、果肉は赤色や黄色などがあります。
果肉の約90%が水分で占められ、残りの10%に栄養素が含まれます。カリウムやシトルリンが含まれるため、むくみや夏バテの予防に効果的です。
スイカとは?
スイカはウリ科の植物で、旬は6~8月です。
スイカには様々な形や大きさ、果肉色の品種があり、大きさは小玉から大玉まで、果肉は赤色や黄色などがあります。日本で栽培されているのは3~4㎏の中玉で、球形、赤肉種が多いです。
スイカは果肉の約90%が水分で占められ、残りの10%に栄養素のカロテンやビタミンC、カリウムが多く含まれます。果肉の赤色のスイカにはカロテノイドの一種であるリコピンが、黄色の果肉にはβ-カロテンが含まれます。
■スイカの選び方
ツヤがあり、縞模様がはっきりしているものほど、甘味が強いといわれています。
カットしたものは、切り口がなめらかで種が黒く、空洞がないものを選びましょう。
■スイカの保存方法
低温障害を起こしやすいので、風通しのよい冷暗所で常温保存しましょう。冷やした方が甘くなるので、食べる直前に冷やすのがおすすめです。
カットしたものは、切り口にラップを密着させて冷蔵庫で保存します。
スイカの効果
■むくみを予防・改善する効果
ナトリウムの過剰摂取やカリウムの不足などにより体内の水分バランスが崩れてしまうと、むくみにつながることがあります。カリウムを摂ることで、体内の水分バランスが調整され、むくみの予防や改善に働きます。
また、スイカの果肉と皮の間の白い部分に含まれるシトルリンには利尿作用があり、相乗効果でむくみ対策に役立ちます。
■高血圧を予防する効果
カリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促す効果があり、高血圧の予防に役立ちます。
スイカにはカロテノイドの一種であるリコピンやβ-カロテンが含まれることから、抗酸化作用があり、血流を改善することで動脈硬化の予防にも働きます。
■夏バテを予防する効果
スイカの果肉と皮の間の白い部分には、アミノ酸の一種のシトルリンが含まれ、疲労回復や新陳代謝の促進効果が期待できることから、夏バテの予防におすすめです。
捨てずに、ぬか漬けやサラダにして食べることができます。
こんな方におすすめ
●むくみが気になる人
●高血圧が気になる人
●夏バテを改善したい人
おさらい
●果肉の赤色のスイカにはカロテノイドの一種であるリコピンが、黄色の果肉にはβ-カロテンが含まれる
●スイカに含まれるカリウムとシトルリンの利尿作用により、むくみの解消に効果的
●スイカの果肉と皮の間の白い部分に含まれるシトルリンは、夏バテの予防効果が期待できる
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学(発行所 株式会社ナツメ社)
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
・独立行政法人農畜産業振興機構