アーモンドはナッツ類の代表格で、加工がしやすく、手軽に食べられることから広く親しまれています。

抗酸化作用の強いビタミンEの含有量が多く、他にも不飽和脂肪酸やカルシウムなどを含むため、健康と美容に効果があると期待されています。



アーモンドとは?

アーモンドが日本に渡来したのは、江戸時代に南蛮船でポルトガル人が持ち込んだのが最初といわれています。

アーモンドの木は、桃や梅の近縁種であるバラ科サクラ属の落葉樹であり、その種子を加工したものが食されています。アーモンドの花は桜や桃に似た淡いピンク色をしており、2~3月にかけて一斉に開花します。

 

アーモンドの生産は世界の約7割をアメリカ・カリフォルニア州が占めます。日本のアーモンドはほぼアメリカ・カリフォルニア州からの輸入品です。

世界のナッツのうち最も多く利用されているのがアーモンドで、その利用方法は広範囲にわたり、製菓原料用としてロースト・ホール、ロースト・ダイス(砕粒)、スライス、プードル(粉末)、ペーストなどがあり、また、フライ味付けしたスナックナッツや料理用があります。他にも、ココナッツと同じようにすりつぶしてミルク状にしたアーモンドミルクが、牛乳の代用として飲料や食材に利用されています。

 

アーモンドの1日の摂取目安量は20粒程度で、1日のビタミンEの目安量をクリアできるといわれています。しかし、アーモンドは脂質を多く含み、エネルギーも高めなので、食べすぎないように注意が必要です。小腹が空いたときの間食程度に食べるのがいいでしょう。

 

アーモンドの選び方

傷がなく、きれいな薄皮がついたものを選びましょう。

 

アーモンドの保存方法

密閉容器に入れ常温で保存しましょう。

アーモンドの効果

血流を改善する効果

ビタミンEは強い抗酸化作用があることから、「若返りのビタミン」とも呼ばれています。

ビタミンEが体内の不飽和脂肪酸を活性酸素から守ることで、老化や病気の原因になる過酸化脂質の生成を防ぎ、細胞の老化を防ぎます。そして、毛細血管を拡張させて血流を改善する働きがあります。

 

美肌効果

ビタミンEには強い抗酸化作用で紫外線などの刺激から肌を守り、シミやシワを予防します。

また、不溶性食物繊維は腸内の老廃物を取り除き、腸を刺激して働きを活発にすることで、整腸作用が期待できます。腸内環境が整うと、肌トラブルを防ぐことにつながります。

 

生活習慣病を予防する効果

不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く含まれます。肥満の原因となる血液中のLDL(悪玉)コレステロールを減らし、生活習慣病をはじめとする動脈硬化などを予防する働きがあります。

こんな方におすすめ

血流を改善したい人

肌の調子が気になる人

生活習慣病が気になる人

おさらい

アーモンドの生産は世界の約7割をアメリカ・カリフォルニア州が占め、日本のアーモンドはほぼアメリカ・カリフォルニア州からの輸入品

アーモンドは抗酸化作用の強いビタミンEの含有量が多く、20粒程度で1日のビタミンEの目安量をクリアできる

ビタミンEや不飽和脂肪酸のオレイン酸の働きで、健康と美容に役立つ


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・かしこく摂って健康になる くらしに役立つ栄養学(発行所 株式会社ナツメ社)

・食品でひく 機能性成分の事典(発行所 女子栄養大学出版部)

・日本食品標準成分表2020年版(八訂)

・日本人の食事摂取基準(2020年版)(厚生労働省)

・日本ナッツ協会


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