青味だいこんは、細長く青味の濃い品種で、首の部分が地上に出ると光に当たって鮮やかな緑色になります。根の半分は鮮やかな緑色で、残りは白く、見た目は辛そうですが、実際には甘みもあります。シャキシャキとした食感で清涼感があり、生のまま味噌やディップソースをつけて食べるか、さっと茹でて前菜や糠漬けなどに利用されます。ビタミンCとジアスターゼが豊富に含まれており、葉にはカロテンやカルシウム、食物繊維もたっぷりです。
青味だいこんとは?
その昔、京都ではきゅうりを輪切りにした断面が、八坂神社や吉田神社の末社・今宮社の紋章に似ていることから、きゅうりを食べない風習があったと言われています。その代わりというわけではありませんが、青味の必要な料理には、青味だいこんが用いられたようです。
今はなくなってしまった郡だいこんという細くてぐにゃぐにゃと曲がっただいこんから、150年ほど前に、青味だいこんが誕生したそうです。青味だいこんは、緑色の濃い細長いだいこんです。首の部分が地上に出て光に当たる事で鮮やかな緑色になります。緑色の部分が多いほど、好まれ、糠漬けなどにして食べられます。
青味だいこんは根の半分くらいが鮮やかな緑色で、残りは白という美しい野菜です。食感はシャキシャキとして、清涼感があります。見た目は辛そうですが、甘みもあり、おいしいだいこんです。生のまま味噌やディップソースをつけて食べたり、さっと茹でて前菜や椀種、糠漬けなどに使われます。
青味だいこんにはビタミンCとジアスターゼが豊富に含まれており、葉にはカロテンやカルシウム、食物繊維も豊富です。ジアスターゼは熱に弱いので、生で食べるのが効果的です。
■青味だいこんの選び方
緑色の部分が多いものを選びましょう。
■保存方法
葉を付けたまま保存するときは、新聞紙に包んで、冷暗所に置きましょう。お漬物にして常備をしておけば、いつでも前菜として利用できます。
■青味だいこんの漬物
葉のついたまま洗って塩を振り、重石をかけて浅漬けに。
■青味だいこんの煮物
根を削って、葉つきのままだし汁で煮て、醤油、塩など調味料で味を整える。
■青味だいこんのサラダ
葉を切ってさっと塩茹でして、タテに半分切って、サラダや前菜の飾りに。
青味だいこんの効果
■便秘の予防に
青味だいこんに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
■免疫力を高める
青味だいこんに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化して、自らもウイルスを排除しようとする働きがあり
■胃もたれ、胸焼けに
青味だいこんに含まれるジアスターゼという酵素には、食べすぎて疲れた胃腸の調子をととのえると言われています。
こんな方におすすめ
●便秘で悩んでいる人
●免疫力を高めたい人
●胃もたれ、胸焼けが気になる人
おさらい
●青味だいこんは根の半分くらいが鮮やかな緑色で、残りは白。食感はシャキシャキとして、清涼感がある。
●青味だいこんに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある。
●青味だいこんに含まれるジアスターゼという酵素には、食べすぎて疲れた胃腸の調子をととのえる。
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