むかごは、ナガイモや自然薯の葉の付け根にできる小さな球芽で、サトイモに近い食感を持つヤマノイモ科のイモの一種です。塩ゆでや蒸し調理、炊き込みご飯などで食べられ、でんぷんが豊富で甘みがあります。カリウムや食物繊維、水溶性食物繊維を多く含み、血圧や血糖値、コレステロール値の抑制に役立ちます。また、ビタミンB1やパントテン酸も豊富で、代謝やストレス軽減など心身の健康にも効果が期待される食材です。
むかごとは?
むかごは、丸くてつるりとした外見をしていますが、ヤマノイモ科に属するイモの一種で、ナガイモや自然薯の葉の付け根にできる、5〜10mm程度の小さな球芽を指します。ヤマイモ類にしては粘りや水分が少なめで、サトイモに近い食感です。
一般的に塩ゆでや蒸してそのまま食べるほか、炊き込みご飯にも使われます。他のヤマイモ類と同様、でんぷんが多く、口に含むとねっとりとして甘みがあります。
血圧を安定させるカリウムを多く含み、食物繊維も豊富です。また、血糖値やコレステロール値の上昇を抑制する水溶性食物繊維も比較的多く含まれています。
そのほか、炭水化物の代謝を助けるビタミンB1や、三大栄養素の代謝に必要で抗ストレス作用をもつパントテン酸の含有量も多く、心身の健康づくりにさまざまな良い効果が期待できる野菜です。
■調理との組み合わせ方
茹でたり、蒸したり、炒ったりするほか、生で刻むとシャキシャキとした歯ざわりも楽しめます。茹でたものや蒸したものは、そのまま塩をつけて食べるのが一般的ですが、高血圧の方は塩分を控えめにしましょう。
便秘予防効果を高めるには、秋が旬のきのこ類やごぼう、オクラなどとの食べ合わせがおすすめです。
にんじん、しいたけ、ぎんなんなどと一緒に炊く「むかご飯」は、秋らしい一品です。むかごはよく洗い、皮をむかずに加えましょう。
■選び方
秋に出回るもののほとんどは、栽培種のナガイモを親イモにもつものです。まれに出回る自然薯のむかごは、皮が薄く丸ごと食べられ、風味も格段に優れています。
■保存方法
水分が少ないため日持ちがよく、冷蔵庫の野菜室で数週間は鮮度を保てます。
むかごの効果
■高血圧を予防する効果
ナトリウムは体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。
むかごに含まれるカリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。
■腸内環境を整える効果
むかごに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
■ストレスの緩和
むかごに含まれるパントテン酸は、副腎の働きを助けて、ストレスに対抗する副腎皮質ホルモンの合成を促進します。また、ストレスを緩和する作用もあります。
こんな方におすすめ
●高血圧が気になる人
●便秘で悩んでいる人
●ストレスが気になる人
おさらい
●むかごは、ナガイモや自然薯の葉の付け根にできる小さな球芽で、サトイモに近い食感を持つ
●塩ゆでや蒸し調理、炊き込みご飯などで食べられ、でんぷんが豊富で甘みがある
●カリウムや食物繊維、水溶性食物繊維を多く含み、血圧や血糖値、コレステロール値の抑制に役立つ
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)