鶏肉は淡白でクセがなく、さまざまなレシピによく利用されます。たんぱく質が豊富で、皮を除けば肉類の中では比較的脂肪が少ない特徴があります。消化吸収が良いため、胃腸の弱い人や病人にも適しています。また、皮を取り除けば低エネルギーな鶏肉は、ダイエット中のたんぱく質源としておすすめです。

手羽先にはコラーゲンが豊富に含まれており、ハリのある艶やかな皮膚や髪を作る上で不可欠な成分です。



鶏肉とは?

鶏肉は牛肉や豚肉と比べてたんぱく質の含有量はそれほど変わりませんが、脂質が非常に少ないのが特徴です。特に若鶏の皮を取った場合、胸肉では100gあたり1.9g、もも肉でも5.0gしか含まれません。また、他の肉と比較すると鶏肉には多くのビタミンAが含まれています。

鳥の肉の中でもよく利用される鴨肉は肉質が柔らかく、脂質が多いため風味が豊かです。鴨肉は鶏肉よりも多くのビタミンB1やビタミンB2を含んでいます。

 

鴨の旬

鴨は冬が旬です。ねぎとの相性が良いので、鍋物によく使われます。鴨鍋の他に、鴨すき、鴨南蛮などの料理が有名です。

 

選び方

皮付きのものは、細かいシワが多く毛穴の周囲が盛り上がっているものを選びましょう。表面にハリがあり、透き通ったピンク色の物が新鮮だといわれています。パックの下に肉汁(ドリップ)が出ているものは、カットや解凍から時間が経ったものが多いため、なるべくドリップが少ないものを選びましょう。また、調理の際はドリップをキッチンペーパーでふき取ってから使用することをおすすめします。

 

保存方法

傷みやすいので、その日に食べない時は冷凍保存がおすすめ。

鶏肉の効果

脂質を抑えてたんぱく質を補給する

鶏肉は消化吸収が良いため、胃腸の弱い人や病人などのたんぱく質の補給に適しています。特にささ身は脂肪が少なく、赤ちゃんの離乳食にも使用されるほど胃に負担をかけません。

脂肪が少なく皮を取り除けば低エネルギーな鶏肉は、ダイエット中のたんぱく質源としても活用できます。たんぱく質は胃内に長くとどまり、満腹感を持続させる効果があります。また、エネルギーを熱エネルギーとして放出する働きもあります。さらに、鶏肉は脂肪に変わりにくい性質も持っており、ダイエットに適した食材と言えます。

 

ハリのある、皮膚や髪を作る

手羽先には豊富なコラーゲンが含まれています。コラーゲンは身体を構成するたんぱく質の一種であり、全体の30〜40%を占めています。特に皮膚組織では、水分を除いた部分の約70%がコラーゲンです。この成分は、ハリのある艶やかな皮膚や髪を形成する上で欠かせません。

ただし、コラーゲンの効果を十分に発揮するためには、ビタミンCが必要です。手羽先を食べる際には、ビタミンCも一緒に摂ることをおすすめします。

 

目の調子を整える

コラーゲンは関節や軟骨にも多く、潤滑油のような役割を果たします。また、コラーゲンは目の健康を保ち、視力の回復にも役立つ作用があります。鶏肉にはビタミンAも含まれており、そのため疲れ目にも効果があります。

こんな方におすすめ

ダイエット中の人

美肌になりたい人

目の調子が気になる人

おさらい

たんぱく質が豊富で、皮を除くと肉類の中では脂肪が少ない

消化吸収が良いので胃腸の弱い人や病人などのたんぱく質補給におすすめ

手羽先に含まれるコラーゲンは、皮膚や髪を生成したり、目を健康に保つ


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・実用版オールカラー 食品図鑑(発行所 女子栄養大学出版部)


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