ひよこ豆は西アジア原産で、「ガルバンゾー」とも呼ばれる豆です。大豆と同様に、女性ホルモンに似たイソフラボンを含み、生殖機能に重要な亜鉛も豊富です。イソフラボンはホルモンバランスを整え、糖質代謝に関わるビタミンB1や、アルコール代謝を促進するナイアシン、悪性貧血や認知症予防に役立つ葉酸も含まれています。さらに、鉄、銅、リン、マグネシウム、カリウムなど、貧血予防や骨、神経伝達にも有効です。調理方法としては、乾燥ひよこ豆を茹でてサラダや煮込み、カレーに使用し、鉄分の吸収を高めるためにビタミンCを加えると良いです。



ひよこ豆とは?

ひよこ豆は、マメ科に属し、西アジア原産の豆で、「ガルバンゾー」とも呼ばれています。

大豆と同様に、女性ホルモンのエストロゲンに似た構造を持つイソフラボンを含んでおり、生殖機能に重要な亜鉛も豊富です。イソフラボンはエストロゲンの代わりに働き、女性ホルモンのバランスを整えます。

また、糖質の代謝に関わるビタミンB1、アルコールの代謝を促進するナイアシン、悪性貧血や認知症予防に期待できる葉酸、体内で補酵素として機能するパントテン酸など、ビタミン類も豊富です。

ミネラルでは、鉄と鉄の利用を促す銅が豊富で、貧血予防に効果が期待できます。さらに、骨の生成や成長に必要なリンやマグネシウム、正しい神経伝達に関与するカリウムも豊富です

 

調理との組み合わせ方

乾燥ひよこ豆を茹でる際は、洗ってからたっぷりの水につけ、好みの硬さまで煮ます。煮ている途中でアクが出たら取り除きます。茹でた豆はホクホクとした食感で、サラダやトマト煮込み、ドライカレーなどに使えます。鉄分の吸収を促進するため、レモンの果汁などでビタミンCを加えると良いでしょう。

 

保存方法

密閉容器に入れ、冷暗所で保存します。冷蔵庫の野菜室でもOK。水煮したあとは冷蔵庫で保存し、一昼夜以内に使い切るようにしましょう。

ひよこ豆の効果

エネルギーをつくるのを助ける

米やパン、麺類の糖質を分解してエネルギーに変換する際には、ひよこ豆に含まれるビタミンB1が酵素の働きを助けます。

運動をする人は、エネルギーの需要が高いため、ビタミンB1もより多く必要とされます。

また、脳にもエネルギーが必要です。エネルギー不足は集中力の低下につながる可能性があります。

 

貧血予防

ひよこ豆に含まれる銅は、赤血球中のヘモグロビン合成において鉄を利用できるようにする役割があります。

 

むくみを予防・改善する効果

ヒトの体は約60%が水分でできており、水分が細胞と血管の間を循環しています。ナトリウムの過剰摂取やカリウムの不足などにより、体内の水分バランスが崩れてしまうとむくみにつながることがあります。ひよこ豆に含まれるカリウムを摂ることで、体内の水分バランスが調整され、むくみの予防や改善が期待できます。

こんな方におすすめ

集中力を高めたい人

貧血が気になる人

むくみが気になる人

おさらい

ひよこ豆は西アジア原産で、「ガルバンゾー」とも呼ばれる豆

大豆と同様に、女性ホルモンに似たイソフラボンを含み、生殖機能に重要な亜鉛も豊富

さらに、鉄、銅、リン、マグネシウム、カリウムなど、貧血予防や骨、神経伝達にも有効


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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