日本は世界一のうなぎの消費国であり、ほとんどが養殖されています。うなぎはビタミンやミネラルが豊富で、特にビタミンAは100gあたり2400μgも含まれています。さらにビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEも豊富で、カルシウムやタンパク質、脂質も含まれています。うなぎは栄養素のバランスが優れており、夏バテを防ぐために土用の丑の日に食べられることもあります。うなぎには消化吸収を助ける成分や免疫力を高めるビタミンA、ビタミンE、ビタミンDが含まれており、美肌作りにも効果的です。胃もたれが心配な場合は、山椒を添えることで胃の働きを活発にすることができます。
うなぎとは?
日本は世界一のうなぎの消費国と言われています。しかし、天然のものは少なく、ほとんどが養殖です。うなぎはビタミン、ミネラルが驚くほど豊富です。特にビタミンAは100gあたり2400μgも含まれており、肝はさらに多く、4400μgです。
さらにビタミンB群、ビタミンD、ビタミンEも豊富です。ビタミンCを除けば、全て十分な含有量を誇っています。カルシウムや良質なタンパク質、脂質もたっぷり含まれています。栄養素のバランスも含有量も非常に優れています。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、これは夏バテを防ぐ生活の知恵です。うなぎには、良質のタンパク質やミネラル、ビタミンが豊富に含まれているので、栄養補給には最適の食べ物です。糖質の代謝を助け、疲労物質を取り除くビタミンB1をはじめ、脂質やタンパク質の代謝を助けてエネルギーに変えるビタミンB2、ビタミンB6もしっかり含まれています。ビタミンB12には、食欲不振を解消し体力を増強する働きがあります。
また、うなぎに含まれるムコプロテインという成分は、弱った胃腸の粘膜を優しく守り、消化吸収を助けますので、食欲増進に効果があります。
ビタミンA、ビタミンEは免疫力を高める作用が強いので、ウイルスや細菌、がんから身体を守ってくれます。肌荒れや風邪の予防、冷え性や肩こり、腰痛の緩和などにも有効です。またカルシウムの吸収を助けるビタミンDもたっぷりです。イライラや骨粗鬆症の予防にも働きます。さらにうなぎにはEPAとDHAも豊富に含まれていることから、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防にも効果があります。
うなぎは脂肪が多そうに見えるので女性には敬遠されがちですが、このEPA、DHAやビタミンB群が強力に働きますので、ダイエットに効果的です。それどころか美肌を作る栄養素が豊富なのでおすすめです。
うなぎで胃もたれが心配という方は、山椒がおすすめです。山椒はミカン科の植物で、皮は漢方で胃の薬として使われている生薬です。消化吸収を促し、胃酸の働きを活発にしてくれます。また、こってりしたうなぎの味わいも、山椒の風味で食欲がそそられます。
■選び方
身がしまって光沢があるもの。蒲焼き、白焼きは身が厚くてふっくらしているもの。
■保存方法
蒲焼きや白焼きはラップして冷凍室へ。
うなぎの効果
■夏バテ改善に
うなぎは栄養価が高く、タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。特にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12は栄養素の代謝を助け、疲労回復や体力増強に役立ちます。
■免疫力の向上に
うなぎに含まれるビタミンAとビタミンEは免疫力を高める作用があり、ウイルスや細菌、がんなどから身体を守ってくれます。
■生活習慣病の予防に
うなぎにはEPAとDHAも豊富に含まれていることから、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防が期待できます。
こんな方におすすめ
●夏バテを改善したい人
●免疫力を高めたい人
●生活習慣病が気になる人
おさらい
●栄養素のバランスが優れており、夏バテを防ぐために食べられる
●免疫力を高めるビタミンA、ビタミンEが含まれている
●動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の予防になるEPAとDHAが豊富
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・実用版オールカラー 食品図鑑(発行所 女子栄養大学出版部)