グアー豆はインドやパキスタン原産の豆で、日本でも食品に利用されています。胚乳から作られるグアーガムはアイスクリームなどのとろみ付けに使われており、酵素分解物は水溶性食物繊維として飲料にも加えられています。一方、グアーガム製造時には約30%の種皮が残りますが、この部分には約45%、脱脂した場合は50%以上のタンパク質が含まれることが報告されています。グアー豆に含まれる食物繊維は腸内環境を整え、便通改善に役立ちます。また、胆汁酸の吸収を防いでコレステロール値を下げ、食後の血糖値の上昇を抑える働きがあります。さらに、グアー豆に含まれるタンパク質は免疫力の維持にも関わります。
グアー豆とは?
グアー豆はインドやパキスタンが原産の豆で、日本でも食品に使われています。グアー豆の胚乳から作られる「グアーガム」は、とろみをつけたり、滑らかさを出したりするために使われ、アイスクリームなどにも利用されています。また、酵素で分解したグアー豆の成分は、水溶性食物繊維として飲料などにも加えられています。
一方で、グアーガムを作る過程では、豆の約30%を占める種皮が大量に残り、処理が課題になっています。しかし、この種皮には意外にも多くのタンパク質が含まれており、脱脂したものでは50%以上がタンパク質になることもわかっています。
グアー豆の効果
■腸内環境を整える効果
グアー豆に含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
■コレステロール値を下げる効果
水溶性食物繊維には吸着性があるため、胆汁酸が腸管内で吸収されるのを防ぐ働きがあります。胆汁酸は肝臓でコレステロールを原料としてつくられるので、胆汁酸の排出を促進することで、結果的にコレステロール値の低減に役立ちます。
不溶性食物繊維にも胆汁酸の排出を促進する働きがあるので、血中のコレステロール値を下げる効果があります。
■血糖値を抑える効果
水溶性食物繊維は粘度が高く、一緒に食べたほかの食べ物と混ざることでゼリー状になり、小腸までゆっくり進みます。小腸での糖質の吸収速度が穏やかになるため、食後の急激な血糖値の上昇を抑える効果があります。
■免疫力を高める効果
グアー豆に含まれるタンパク質は、体を構成する細胞になるほか、体を細菌やウイルスなどから守る免疫細胞のもとにもなります。免疫細胞が活性化されると、免疫力を高めることにつながります。
こんな方におすすめ
●腸内環境を整えたい人
●コレステロール値や血糖値が気になる人
●免疫力を高めたい人
おさらい
●グアー豆はインドやパキスタン原産の豆で、日本でも食品に利用される
●グアー豆の食物繊維は腸内環境を整えるほか、コレステロール値を下げ、食後の血糖値の上昇を抑える
●含まれるタンパク質は免疫力の維持にも関わる

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・グアー豆タンパク質の分画と大豆タンパク質との性質の比較(京都女子大学食物学会誌 058 1-8, 2003-12-10 京都女子大学食物学会)
・産卵鶏におけるグァー豆酵素分解物のサルモネラ感染抑制効果について(鶏病研究会報 33巻4号 p.233-238 1998年2月 鶏病研究会)

















