山椒は「木の芽」から花、実、果皮、樹皮まで香辛料として使われ、特にピリッとした辛味が特徴です。この辛味はサンショオールという成分によるもので、大脳を刺激し内臓機能を高め、消化促進に役立ちます。山椒はホルモン分泌を促進し、基礎代謝を上げ、発汗を促すため、ダイエット効果が期待されています。ただし、香辛料として少量しか使わないため、栄養効果は限定的です。また、サンショオールには局所麻酔作用があるため、摂りすぎには注意が必要です。
山椒とは?
山椒は「木の芽」と呼ばれる若い芽から、花、実、果皮、樹皮まで、すべてが香辛料として使われます。特に特徴的なのは、ピリッとした辛味です。この辛味は、サンショオールという成分によるもので、大脳を刺激して内臓機能を高める働きがあります。漢方では、消化を助ける薬としても使われています。
また、山椒にはホルモンの分泌を促して基礎代謝をアップさせ、発汗を促進する作用があります。これにより、唐辛子のカプサイシンと同様にダイエット効果が期待されているのです。実や果皮にはビタミンやミネラルも含まれていますが、香辛料として少量しか使わないので、その栄養効果はあまり期待できません。サンショオールには局所麻酔作用があるため、摂りすぎには注意が必要です。
■調理との組み合わせ方
山椒の葉や花は、すりつぶして調味料として保存すると便利です。天日で干すか、レンジで15秒〜20秒ずつ数回に分けて加熱して乾燥させ、すり鉢で擦ったものを天然塩と混ぜると、おいしい調味料になります。白身魚や鶏肉に添えると香りが食欲を引き立て、山椒のサンショオールが脂っこいうなぎの消化を助ける効果があるので、理想的な組み合わせです。
■選び方
木の芽や花山椒は傷みやすいので、茶色く変色していない新鮮なものを選びましょう。
■保存方法
保存する際は、水で湿らせたキッチンペーパーをかぶせ、ラップで包みましょう。実山椒は、水を替えながら数回ゆで、一晩水にさらしてアクを抜き、その後塩漬けや佃煮にして保存します。
山椒の効果
ピリッとした辛味のもとであるサンショオールは、ホルモン分泌を活性化させ、基礎代謝を上げる作用をもつとされています。
こんな方におすすめ
●ダイエット中の人
おさらい
●山椒は「木の芽」から花、実、果皮、樹皮まで香辛料として使われ、特にピリッとした辛味が特徴
●この辛味はサンショオールという成分によるもので、大脳を刺激し内臓機能を高め、消化促進に役立つ
●山椒はホルモン分泌を促進し、基礎代謝を上げ、発汗を促すため、ダイエット効果が期待される
・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)