菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、肥大した根の部分の塊茎が食用とされます。菊に似た花を咲かせることからその名前が付けられました。菊芋はミネラルをバランス良く含んでおり、またイヌリンという水溶性の食物繊維は善玉菌の増加をサポートしたり、糖の吸収を抑制して血糖値の上昇を抑える効果もあります。
菊芋とは?
菊芋はキク科ヒマワリ属の多年草で、肥大した根の部分の塊茎が食用とされています。地上では菊に似た花を咲かせることからその名前がつけられました。菊芋は生姜のような見た目をしています。昨今ではテレビや雑誌にも取り上げられ、注目される食材となっています。イヌリンという水溶性の食物繊維を豊富に含んでいるほか、イモ類の中では炭水化物は少なめで、カリウムなどのミネラルをバランスよく含んでいます。また、ビタミンとしてパントテン酸を含んでいます。
イヌリンは腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖として作用し、腸内の善玉菌の増加を促す役割を果たします。さらに腸内で水分を含んだゲル状になり、糖の吸収を抑制して血糖値の上昇を抑える効果もあります。
イヌリン自体は消化吸収されず、腸の働きを整えたり腸内の有害物質を排出するのに役立ちます。
■選び方
丸みがありふっくらとしているもの。
■保存方法
土をつけたまま新聞紙で包み、冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存。
■調理との組み合わせ
でんぷんが少なく、クセがないので生でも食べられます。菊芋のシャキシャキした食感を生かすなら、千切りにしてサラダや和物のレシピにぴったりです。また、炒め物や煮物など加熱しても美味しくいただけます。にんじんと組み合わせてきんぴらにすると、鮮やかな彩りが楽しめ、菊芋にほとんど含まれないβ-カロテンも摂取できます。
菊芋の効果
■血糖値の上昇を抑える
菊芋に含まれるイヌリンは腸内で糖の吸収を抑えて、血糖値の上昇を抑えます。
■整腸作用、便秘の予防
イヌリンは腸内で分解されてフラクトオリゴ糖として働き、腸内の善玉菌のエサになり善玉菌を増やすことで腸内環境を整えます。またイヌリンは水溶性食物繊維のため、便秘予防の効果もあります。
こんな方におすすめ
●血糖値が気になる人
●腸内環境を整えたい人
●便秘で悩んでいる人
おさらい
●地上で咲く花が菊に似ているので菊芋と名がついた
●菊芋に含まれるイヌリンは腸内で糖の吸収を抑えて、血糖値の上昇を抑える
●水溶性食物繊維のイヌリンは腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えるため、便秘予防の効果もある
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