マコモダケは、イネ科のマコモの茎が肥大したもので、秋に収穫される食材です。シャキシャキとした食感が特徴で、さまざまな料理に使えます。旬は9月下旬から10月中旬で、食物繊維やカリウムが豊富です。腸内環境を整え、便秘予防や改善に効果があります。カリウムは高血圧予防やむくみの改善にも役立ちます。三重県菰野町で盛んに栽培され、町の名前の由来にもなっています。
マコモダケとは?
マコモダケは、イネ科の植物であるマコモ(真菰)の根元の茎が肥大したもので、中国料理でよく使われる食材の一つです。日本でも古くから利用されてきた植物です。
秋になると茎が肥大して「マコモダケ」ができます。ホワイトアスパラガスやタケノコのようなシャキシャキとした食感が魅力で、サラダや炒め物、煮物、和え物など、さまざまな料理に合う万能な食材です。生でも食べられ、淡白な食感とほんのりとした甘みがあります。
旬の時期は9月下旬から10月中旬で、秋のごく短期間しか収穫できない希少な農産物です。またマコモダケは、食物繊維やカリウムを含む健康的な食材です。
三重県菰野町では、マコモダケの栽培が盛んで、町の名前の由来にもなったと言われています。
■マコモダケのタイ風サラダ
タイ料理で人気のサラダを、青パパイヤの代わりに手に入りやすくリーズナブルなマコモダケで作りました!エスニック好きな方におすすめです。
材料(2人分)
マコモダケ | 1本 |
きゅうり | 1本 |
にんじん | 1/2本 |
にんにく | 1かけ |
サラダ油 | 適量 |
ピーナッツ | 20粒ほど |
ナンプラー | 大さじ1 |
レモン汁 | 大さじ1 |
砂糖 | 小さじ2 |
おろしにんにく | 少々 |
作り方
1.マコモダケ、にんじん、きゅうりを千切りにする。
マコモダケとにんじんは砂糖(分量外)でもみ、水気を切っておく。
ピーナッツとにんにくはそれぞれみじん切りにする。
2.ナンプラー、レモン汁、砂糖、おろしにんにくを合わせて、ドレッシングを作る。
マコモダケ、にんじん、きゅうりにドレッシングをかけて和える。
3.フライパンにサラダ油と1.のにんにくを入れて弱火で熱する。
にんにくの色が変わってきたら火を止める。
4.ピーナッツをローストする。
5.器に2.を盛り付け、3.のにんにくオイルをかける。
最後にローストしたピーナッツを散らす。
マコモダケの効果
■腸内環境を整える効果
マコモダケに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
■高血圧を予防する効果
ナトリウムは体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。
マコモダケに含まれるカリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。
■むくみを予防・改善する効果
ヒトの体は約60%が水分でできており、水分が細胞と血管の間を循環しています。ナトリウムの過剰摂取やカリウムの不足などにより、体内の水分バランスが崩れてしまうとむくみにつながることがあります。カリウムを摂ることで、体内の水分バランスが調整され、むくみの予防や改善が期待できます。
こんな方におすすめ
●腸内環境を整えたい人
●高血圧が気になる人
●むくみが気になる人
おさらい
●マコモダケは、イネ科の植物であるマコモ(真菰)の根元の茎が肥大したもの
●シャキシャキとした食感が特徴で、さまざまな料理に使える
●食物繊維やカリウムが豊富で、便秘や高血圧予防、むくみの改善にも役立つ
・農林水産省 九州農政局大分県拠点だより# 令和4年9月発行【NO.22】(発行元 九州農政局大分県拠点地方参事官室)
・マコモタケ(東海農政局)
・令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査結果と野菜・果物のレシピ紹介(農林水産省)
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)