土寄せしながら栽培された根深ねぎと、日光を浴びて栽培された葉ねぎの両方には、緑色の部分にβ-カロテン、ビタミンC、カリウムなどの栄養素が含まれており、白い部分には硫化アリルという含硫化合物が豊富に含まれています。

硫化アリルは、ねぎ特有の強い香り成分であり、ビタミンB1の吸収を助け、糖質をエネルギーに変える働きを助けるだけでなく、疲労回復や血流改善の効果もあります。



ねぎとは?

根深ねぎは、土寄せしながら栽培されるため、日光の当たりにくい状態で成長し、主に白い部分が形成されます。そのため、淡色野菜に分類されます。一方、葉ねぎは日光を浴びて栽培されるため、緑の部分が多くなり、緑黄色野菜に分類されます。

栄養価を比較してみると、葉ねぎの方がビタミンC、β-カロテン、カルシウムの含有量が多いです。例えば、ビタミンCの場合、根深ねぎよりも葉ねぎの方が約2倍多く含まれています。また、β-カロテンに関しても、根深ねぎは100gあたり82μgですが、葉ねぎは1500μgとなっています。

ねぎの薬効は、その香り成分にあり、この成分は主に根深ねぎに多く含まれています。ねぎの香りの主成分である硫化アリルには、血行を促進し体を温める作用があります。そのため、神経痛や月経痛、関節痛などの痛みを和らげる効果があり、冷え性にも効果的です。また、発汗を促して風邪の初期症状を緩和し、消化を促進して栄養素の吸収力も高めます。特にビタミンB1との相性が良いため、ビタミンB1の吸収を助け、その効果を増幅させます。

ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する役割や心身の疲労回復に関与するビタミンです。しかし、硫化アリルと結合することでその効果が強化され、さらに持続性があります。また、ねぎの香りには鎮静作用があり、イライラや興奮を鎮め、アレルギーを抑える効果や血栓予防の効果もあります。

一方、葉ねぎには豊富なβ-カロテンが含まれており、体内でビタミンAに変換されることで、皮膚や粘膜の健康を保ちます。そのため、かぜの予防にも効果的です。また、ビタミンCも豊富に含まれており、免疫力を高める働きがあり、ウイルスや細菌から身体を守ります。

 

調理との組み合わせ

硫化アリルは水溶性であり、ビタミンB群と同様に長時間水にさらすと効力が薄まってしまいます。そのため、生の状態できざみ、しばらく空気に触れさせてから料理に使用すると、最大の効果を発揮します。また、加熱することで甘味も引き出されます。鍋物や汁物などの調理法を選ぶことで、溶け出した成分も一緒に摂取することができます。

食べ合わせに関しては、ビタミンB1を豊富に含む豚肉やうなぎ、鴨肉、大豆、鶏レバーなどを使用したレシピとの相性が良いです。これらの食材を組み合わせることで、相乗効果が得られます。

 

かぜのひきはじめに

根深ねぎの白い部分をみじん切りにして、刻み生姜と味噌を小さじ1弱加え、お湯を注いで飲みます。身体の芯から温まります。

 

選び方

葉ねぎは緑が濃く、葉先がピンと張っているもの。根深ねぎは白い部分に弾力がありしまっているもの。

 

保存方法

新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室へ。

ねぎの効果

血行をよくする

ねぎの香りの主成分である硫化アリルは、血行を促進し体を温める作用があります。そのため、神経痛や月経痛、関節痛などの痛みを和らげる効果があり、また冷え性にも効果的です。

 

疲労回復に

硫化アリルは糖質をエネルギーに変えたり、心身の疲労を回復させるビタミンB1の吸収を助けて、その働きを強めます。

 

免疫力の向上に

葉ねぎに含まれるβ-カロテンが体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にするので、かぜの予防に効果があります。

こんな方におすすめ

血流を改善したい人

疲労を回復したい人

免疫力を高めたい人

おさらい

根深ねぎと葉ねぎはともに、緑色の部分にはβ-カロテン、ビタミンC、白い部分には含硫化合物の硫化アリルが含まれる

硫化アリルは血行を良くして身体を温める作用がある

β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を丈夫にするので、かぜの予防に良い


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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