京都のみず菜は、白と緑のコントラストが美しく、繊細で細い葉柄が特徴的です。京都西南部の低温な土地で水を貯めて栽培されていたことから、「水菜」と名が付けられたそうです。冬の冷え込む京都の気候で育つことで、さらに旨みが凝縮されるといわれています。明治から大正にかけて栽培地が拡大し、現在は関西だけでなく東京方面でも栽培されています。柔らかくシャキシャキとした食感で、肉の臭みを取り除く効果があり、鍋物や煮物、サラダなどに利用されます。ビタミンEやビタミンCなど栄養素が豊富で、老化防止の効果が期待できます。
みず菜とは?
京都のみず菜は千筋京みず菜とも言われ、葉柄が繊細で細く、白い葉と緑とのコントラストが美しい野菜です。京都の菜類の中でも、代表的なものが、みず菜と壬生菜です。みず菜は、かつて京都西南部の低温な土地で肥料をあまり用いず、畦間に水を貯めて栽培されていたことから、その名前が付けられました。みず菜と壬生菜はよく似ていますが、みず菜は深く細かな切れ込み(欠刻)があるのが特徴です。
明治から大正にかけて、みず菜の栽培地が拡大し、明治末期には東京方面でも栽培されるようになりました。現在、関西では大阪や滋賀、和歌山などでも栽培されています。かつては冬の露地栽培が主流でしたが、現在はハウスを用いた栽培が一般的です。みず菜は、冬が冷え込む京都の盆地ならではの気候で、より旨みが凝縮される野菜と言われています。
柔らかく、かつシャキシャキとしたみず菜は、年間を通じて楽しむことができる野菜です。肉の臭みを取り除く働きがあるため、鍋物や煮物、サラダなどに利用されます。
みず菜には、ビタミンEやビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は老化防止や活性酸素の予防に役立ち、細胞の健康をサポートします。
■みず菜の選び方
軸が白くて細くシャッキリ感のあるもの。よりおいしく食べるのなら旬の寒い時期がおすすめです。
■みず菜のサラダ
3〜4cmに切り、にんじんの千切り、カリカリに焼いたベーコンなどと和える。
■みず菜のちりめんじゃこおろし
茹でて3〜4cmに切り、大根おろしとちりめんじゃこをのせポン酢をかける。
みず菜の効果
■老化を防ぐ
みず菜に含まれるビタミンCには、抗酸化作用が強く体内の酸化を抑制する働きがあります。
■血行を良くする
酸化されたLDL(悪玉)コレステロールは血管壁に付着する傾向がありますが、みず菜に含まれるビタミンEは、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を防止する効果があります。そのため、ビタミンEは血流を良くします。
■腸内環境を整える効果
みず菜に含まれる食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
こんな方におすすめ
●老化が気になる人
●血中コレステロールが気になる人
●便秘で悩んでいる人
おさらい
●京都のみず菜は、白と緑のコントラストが美しく、繊細で細い葉柄が特徴的
●肉の臭みを取り除く効果があり、鍋物や煮物、サラダなどに利用される
●ビタミンEやビタミンCなど栄養素が豊富で、老化防止や活性酸素の予防に役立つ
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