手亡豆(てぼうまめ)は白い種皮を持ついんげんまめの一種で、明治期に北海道で栽培が始まり、現在は「姫手亡」「雪手亡」などの品種が総称して流通しています。日本では主に白餡の原料として利用され、国内生産量の不足分は白色いんげんまめやライマメが輸入されています。手亡豆にはタンパク質が含まれ、免疫細胞の材料となり免疫力向上に役立ちます。また、カルシウム・マグネシウムを含み、骨や歯の形成に寄与します。さらに食物繊維が腸内環境を整え、老廃物の排出や善玉菌の増加を助け、便秘予防にも効果が期待されます。
手亡豆とは?
手亡豆(てぼうまめ)は、白い種皮を持つ小粒のいんげんまめの一種で、他の白いんげんまめと合わせて「白いんげんまめ」と呼ばれることもあります。明治期に北海道十勝地方で栽培が始まり、大正時代には網走や上川地域へも広がりました。初期に栽培された品種は半蔓性で、一般的な蔓性いんげんに必要な竹の支柱(手竹)が不要だったことから「手亡」と名付けられたと言われています。その後の品種改良により、現在主に栽培されているのは蔓を出さない叢性タイプです。
当初は粒の大きさによって「大手亡」「小手亡」などの品種が存在していましたが、戦後には小粒品種がほとんど姿を消し、大粒品種が中心となりました。現在は「姫手亡」「雪手亡」「絹てぼう」などの品種がまとめて「手亡」として流通しており、業界ではこれらを大手亡と呼ぶ場合もあります。
海外では白いんげんまめが日常的に料理に使われていますが、日本では手亡の美しい白色を活かして、主に白餡の原料として利用されています。国産の供給が不足する際には、グレートノーザンやネイビーなどの白色いんげんまめ、あるいはライマメの白色系品種が輸入され、白餡製造に用いられています。
手亡豆の効果
■免疫力を高める効果
手亡豆に含まれるタンパク質は、体を構成する細胞になるほか、体を細菌やウイルスなどから守る免疫細胞のもとにもなります。免疫細胞が活性化されると、免疫力を高めることにつながります。
■丈夫な骨や歯をつくる効果
手亡豆に含まれるカルシウムは、強い骨や歯をつくり、体を支える重要な働きがあります。
カルシウムとともにマグネシウムやリンも骨をつくる成分になります。カルシウムが2~3に対して、マグネシウムは1のバランスが良いとされています。リンも骨をつくる成分ですが、一緒に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。リンは肉類や魚介類など多くの食品に含まれ、過剰摂取となりやすいため、カルシウムの摂取量を増やすことが重要です。
また、吸収したカルシウムを効率良く骨に利用させるためには、適度な運動を行い、骨に負荷を与えることも重要です。
■腸内環境を整える効果
手亡豆に含まれる食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。
腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。
こんな方におすすめ
●免疫力を高めたい人
●骨や歯を強くしたい人
●便秘で悩んでいる人
おさらい
●手亡豆(てぼうまめ)は白い種皮を持ついんげんまめの一種で、明治期に北海道で栽培が始まった
●手亡豆にはタンパク質が含まれ免疫力向上に役立ち、カルシウムは骨や歯の形成に寄与する
●さらに食物繊維が腸内環境を整え、便秘予防にも効果が期待できる

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・手亡(てぼう)(公益財団法人 日本豆類協会)
https://x.gd/m4VKO
・豆の栄養成分表(公益財団法人 日本豆類協会)
https://x.gd/FLxji

















