のびる(野蒜)は野生のねぎに似た植物で、日本では古くから薬味や民間薬として利用され、「五辛」の一つとされています。白い球根には硫化アリルが含まれ、殺菌・抗酸化作用があり、がん予防や免疫力向上に役立ちます。葉にはβ-カロテン、ビタミンC・ビタミンK・葉酸、食物繊維が豊富で、血糖値や血圧の正常化にも効果が期待されます。

生食や酢味噌和え、天ぷらなどで風味を楽しめます。茎は白く大きいもの、葉は濃い緑色のものが甘みが強く、保存は冷暗所が適しています。ビタミンCで免疫力を強化し、ビタミンEでシミを防ぎ、食物繊維で腸内環境を整える効果もあります。



のびるとは?

のびる(野蒜)の「蒜」はねぎの総称で、その名のとおり、野生のねぎと呼ぶにふさわしい形状と特徴を備えています。日本では古くから民間薬や薬味として使用され、ねぎ、にんにく、にら、らっきょうと合わせて「五辛」と呼ばれていました。

白い球根の部分には、にんにくや玉ねぎと同様に硫化アリルが含まれ、殺菌作用や抗酸化作用によって、がん予防や免疫力の向上に役立つとされています。ビタミンAのもととなるβ-カロテンは、主に葉の部分に含まれます。ビタミンAの効力を高めるビタミンC、骨を強化するビタミンK、造血に不可欠で、認知症の予防にも効果的とされる葉酸などのビタミン群に加え、食物繊維も水溶性・不溶性ともにバランスよく含まれています。血糖値や血圧の正常化にも効果が期待できます。

 

調理との組み合わせ方
香味成分の持つ殺菌力や抗酸化作用は、切ったり刻んだりして空気に触れることで強まります。この作用を活かすなら、球根の部分を生のままかじったり、おろしたりする食べ方が最適です。ピリッとした辛味と野草特有の土臭さは味噌と相性が良いため、軽く茹でて酢味噌和えにしても良いでしょう。葉の部分も一緒にカラリと揚げる天ぷらにすれば、自然で素朴な春の味覚が満喫できます。

 

選び方
茎の部分は真っ白で、大きいものほど甘みがあります。一方、葉の部分は緑の色合いが濃いほど甘みがあります。

 

保存方法
ねぎと同様に、薄皮を残した状態で新聞紙などに包み、冷暗所で保存します。時間が経つと辛味が抜けるので、なるべく早く食べましょう。

のびるの効果

免疫力を高める

のびるに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化してくれます。それだけではなく、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。風邪が流行する時期には、ビタミンCを摂取することをおすすめします。

 

シミを防ぐ

年齢を重ねると、皮膚や血管、臓器に老人斑として知られる老化色素であるリポフスチンが増加する傾向があります。しかし、のびるに含まれるビタミンEの摂取により、皮膚にリポフスチンが蓄積されず、シミの形成を防ぐことができます。

 

腸内環境を整える効果

のびるに含まれる食物繊維は、腸内に溜まった不要な老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。

腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。

こんな方におすすめ

免疫力を高めたい人

美肌になりたい人

腸内環境を整えたい人

おさらい

のびるは、野生のねぎに似た植物で、日本では古くから薬味や民間薬として利用された

白い球根には硫化アリルが含まれ、殺菌・抗酸化作用がある

のびるに含まれるビタミンCで免疫力を強化し、ビタミンEでシミを防ぎ、食物繊維で腸内環境を整える


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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