地中海沿岸のイメージがあるオリーブオイルですが、健康に良いと日本でも注目を集めています。オレイン酸が豊富で免疫機能を整える栄養素も含まれています。LDLコレステロールが気になる方におすすめです。



オリーブオイルとは?

多くの植物油は種子から油を採りますが、オリーブオイルはオリーブの木になる果実から搾油します。オリーブの果実は、熟すと緑色から黒っぽい紫色になります。緑色の未熟な果実から採ったオリーブオイルは、辛味や苦みを感じ、熟して黒っぽくなった果実から採ったオリーブオイルは、マイルドな風味になります。このようにオリーブオイルの味や香りの違いは、品種はもちろん、搾油の時期や、搾り方、畑の場所や気候によってできます。品種や搾油時期などの影響でオリーブオイルの色は異なりますが、色味と品質には関係がありません。

 

近年の最多生産国はスペインですが、日本でも北海道から九州までオリーブオイルの搾油目的でオリーブの木を栽培しています。

日本でのオリーブ栽培の始まりは、明治40年ごろ鹿児島、香川(小豆島)、三重の3県で魚の缶詰に使用する目的で試験植樹が行われました。その当時は、香川(小豆島)のみが栽培に成功しました。

オリーブオイルの効果

オリーブオイルで健康に

オリーブオイルは不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含みます。

オレイン酸はHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らします。

HDLコレステロールは体内のコレステロールを肝臓まで運んでくれます。そして肝臓でコレステロールは分解されます。

また、ビタミンA、ビタミンE、ポリフェノール類などの抗酸化物質が多く含まれているため動脈硬化、がん、老化を予防し、免疫機能を整えてくれます。

 

サラダや炒め物、揚げ物など、自分に合った食べ方で

オリーブオイルは加熱せずにサラダやジュースに入れて食べることもできますが、酸化しにくい油なので、炒め油や揚げ物などの加熱調理にも向いています。

高品質のオリーブオイルで揚げると軽い仕上がりになるので、揚げ物を食べると胸やけや胃もたれが気になる方におすすめです。

また、オリーブオイルは洋食のイメージがありますが、和食との相性も良いので、お試しください。風味の種類が豊富なので、お好きな品種やブランドを探すことも楽しいと思います。

 

しかし、健康によいオリーブオイルでも、油脂なので多すぎる摂取は過剰エネルギーとなり肥満になります。オリーブオイル(炒め油などでの使用を含む)の1日摂取量は大さじ1杯(100キロカロリー)程度にしてください。

こんな方におすすめ

血中コレステロールが気になる方

免疫機能を整えたい方

揚げ物が重いと感じる方

おさらい

LDLコレステロールを減少・HDLコレステロールを増加

免疫機能を整える

酸化しにくい油だから加熱調理できる


参考文献

・不飽和脂肪酸 _ e-ヘルスネット(厚生労働省)

・脂質による健康影響:農林水産省

・脂肪と脂肪酸のはなし 平成22年9月 消費者庁食品表示課

・知って楽しい!「オリーブオイルテキスト」 高島市HP

・改訂6版 臨床栄養ディクショナリーー日本人の食事摂取基準(2020年版)対応(発行所 株式会社メディカ出版)

・食品解説付き 新ビジュアル食品成分表 新訂第二版(発行所 株式会社大飾館書店)


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