紫ずきんは京野菜の一種で、丹波黒大豆が完全に熟す前に収穫される秋の枝豆です。昼夜の温度差が激しい丹波地方の気候が豆の甘みや旨みに影響し、地元では「祭りの枝豆」として親しまれています。品質が高く、味が良いと評判で、市場に出回る期間は短いため、待ちわびる人も多いです。紫ずきんは大粒で食べごたえがあり、甘みが豊かです。栄養価も高く、整腸作用が期待される大豆オリゴ糖も含まれています。
紫ずきんとは?
京野菜の紫ずきんは、高品質として知られる「丹波黒大豆」が完全に熟す前に収穫する秋の枝豆です。平成7年には、品種改良した専門種も生まれました。野菜の品種とは思えない優美な名前は、食べ頃に色づいた薄皮が頭巾のように大粒の豆に被さっていることからつけられたと言われています。
産地である京都の丹波地方は、昼夜の温暖さが激しく、その気候によって甘みや旨みのある豆ができるようです。昔から地元の農家では「祭りの枝豆」と呼ばれて親しまれてきたようです。登場以来、味が良いと評判になり、枝豆好きの間でも人気が高く、市場に出回る期間が1ヶ月半ほどと非常に短く、毎年店頭に並ぶのを待ちわびる人も多いです。
そんな紫ずきんは、普通の枝豆よりも大きく、食べごたえがあり、むちむちとして甘みがたっぷりです。まだ新しい品種ながら、風味豊かでコクのある味わいでファンを増やし続けています。塩茹でして、ビールのおつまみにそのまま味わうほか、天ぷら、豆ご飯などの料理にもおすすめです。
良質のタンパク質をはじめ、ビタミン、カルシウムなど、栄養豊富です。甘みのもととなる大豆オリゴ糖は、整腸作用の効果が期待できます。
■紫ずきんの選び方
さやがふっくらとして、ハリがあるもの。生毛の濃いものを選びましょう。
■調理方法
紫ずきんは、さやごと塩もみをしてさっと水洗いしてから、沸騰したお湯に塩を適量入れ、10〜15分ほど茹でます。塩もみしておくことで、色よく仕上がります。
■紫ずきんの豆ご飯
さやからはずして米と一緒に炊飯器に入れ、水加減を少し多めにしておく。軽く塩をふって炊く。
■茶碗蒸し
ぎんなんの代わりに、紫ずきんを使って茶碗蒸しに入れます。
■紫ずきんのかき揚げ
茹でた紫ずきんをにんじんやごぼう、玉ねぎと一緒にカラッと揚げます。
■紫ずきんのサラダ
茹でた紫ずきんをじゃがいもやきゅうりなどと一緒にドレッシングで。
紫ずきんの効果
■免疫力を高める
紫ずきんに含まれるタンパク質は、体を構成する細胞になるほか、体を細菌やウイルスなどから守る免疫細胞のもとにもなります。免疫細胞が活性化されると、免疫力を高めることにつながります。
■疲労の回復に
紫ずきんにも含まれるビタミンB1は、エネルギーに変換する際に、酵素の働きを助けます。
■丈夫な骨や歯をつくる効果
紫ずきんに含まれるカルシウムは、強い骨や歯をつくり、体を支える重要な働きがあります。
こんな方におすすめ
●免疫力を高めたい人
●疲労を感じている人
●骨や歯を強くしたい人
おさらい
●紫ずきんは京野菜の一種で、丹波黒大豆が完全に熟す前に収穫される秋の枝豆
●普通の枝豆よりも大きく、食べごたえがあり、むちむちとして甘みがたっぷり
●良質のタンパク質、ビタミン、カルシウムなど、栄養豊富。整腸作用が期待できる大豆オリゴ糖も含む
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