菜の花はビタミンやミネラルが豊富な緑黄色野菜で、特にビタミンCが多く、半束で1日の摂取目標を満たします。抗酸化作用のある栄養素により細胞の老化を防ぎ、免疫力を高め風邪予防や肌荒れ防止に効果的です。カリウムやカルシウムは高血圧や骨粗鬆症の予防に役立ち、鉄や葉酸は貧血予防に貢献します。ビタミンCは白血球を強化し、病原菌を防ぐ働きがあり、ビタミンEはシミの形成を防ぎます。



菜の花とは?

菜の花はアブラナ科を代表する緑黄色野菜で、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。特にビタミンCはほうれん草よりも多く、わずか半束で1日の摂取目標を満たします。β-カロテンやビタミンB2、ビタミンEといった抗酸化作用のある栄養素も多く含まれ、活性酸素を抑え、細胞の老化やガンから体を守る効果があります。また、免疫力を高めて風邪予防に役立ち、肌荒れを防ぐ働きも期待ができます。

カリウムを多く含むため高血圧予防に効果的で、カルシウムは血行促進や骨粗鬆症予防に役立ちます。さらに、貧血に効く葉酸や鉄分も含まれています。

 

調理に合わせるコツ

菜の花はアクが強いため、下茹でが必要です。水溶性のビタミンCが流れ出るのを防ぐため、さっと茹でるのがポイントです。

疲労回復を促すには、高タンパク質の豆腐やビタミンEを含むきのこ類との組み合わせがおすすめです。また、ビタミンCは鉄の吸収を助けるため、レバーや小魚と合わせるのも良いです。おひたしにすると、菜の花の苦味と香りが引き立ちます。

 

選び方

つぼみが開きすぎているものはえぐみが強くなるため、固くしまったものを選びましょう。切り口がみずみずしく、茎や葉が柔らかいものが新鮮です。

 

保存方法

束ねてある場合はゴムやテープを外し、水で湿らせた新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存してください。

菜の花の効果

免疫力を高める

菜の花に含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化してくれます。それだけではなく、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。風邪が流行する時期には、ビタミンCを摂取することをおすすめします。

 

シミを防ぐ

年齢を重ねると、皮膚や血管、臓器に老人斑として知られる老化色素であるリポフスチンが増加する傾向があります。しかし、菜の花に含まれるビタミンEの摂取により、皮膚にリポフスチンが蓄積されず、シミの形成を防ぐことができます。

 

貧血予防に

菜の花に含まれる鉄の摂取が不十分な場合、貯蔵鉄が減少し、潜在的な鉄欠乏状態になります。このような状態では、気付かずに貧血の一歩手前まで進行していることもあります。若年女性の約3分の1から半数が潜在的な鉄欠乏状態にあると言われています。

こんな方におすすめ

免疫力を高めたい人

美肌になりたい人

貧血が気になる人

おさらい

菜の花は特にビタミンCが多く、半束で1日の摂取目標を満たす

抗酸化作用のある栄養素により細胞の老化を防ぎ、免疫力を高め風邪予防や肌荒れ防止に効果的

カリウムやカルシウムは高血圧や骨粗鬆症の予防に役立ち、鉄や葉酸は貧血予防に貢献する


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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