ローズヒップはドッグローズの偽果を乾燥させたハーブで、栄養価が高く、第二次世界大戦中のイギリスでは子どものビタミン補給に使われました。レモンの20〜40倍のビタミンCを含むといわれ、疲労回復や風邪予防、美肌、便秘改善に効果があります。ビタミンCは免疫力を高め、老化やシミの予防にも役立ちます。
ローズヒップとは?
ローズヒップは、食用としても需要の高かったドッグローズの偽果から種子を取り除き、乾燥させたハーブです。栄養価が高いため、物資が乏しかった第二次世界大戦中のイギリスでは、ビタミン補給のためにローズヒップシロップが子どもたちに配られていました。
レモンの20〜40倍のビタミンCを含むとされ、炎症や発熱などでビタミンCを消耗した際の補給に役立ちます。さらに、ビタミンEやフラボノイド、赤い色素に含まれるリコピン、β-カロテンなども含まれています。その高い栄養価から、疲労回復や風邪・インフルエンザの予防にも効果が期待されます。排便を促す緩下作用もあり、便秘がちな方にも適しています。豊富なビタミンCは美肌づくりにも効果があり、特に加齢による肌の衰えや肌荒れが気になるときにおすすめです。
ローズヒップの効果
■免疫力を高める
ローズヒップに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化してくれます。それだけではなく、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。風邪が流行する時期には、ビタミンCを摂取することをおすすめします。
■老化を防ぐ
ビタミンCは、抗酸化作用が強く体内の酸化を抑制する働きがあります。
■シミを防ぐ
年齢を重ねると、皮膚や血管、臓器に老人斑として知られる老化色素であるリポフスチンが増加する傾向があります。しかし、ローズヒップに含まれるビタミンEの摂取により、皮膚にリポフスチンが蓄積されず、シミの形成を防ぐことができます。
こんな方におすすめ
●免疫力を高めたい人
●老化が気になる人
●美肌になりたい人
おさらい
●ローズヒップはドッグローズの偽果から種子を取り除き乾燥させたハーブで、栄養価が高い
●第二次世界大戦中のイギリスでは子どものビタミン補給に使われた
●ビタミンCは免疫力を高め、老化やシミの予防にも役立つ
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
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