くるみはタンパク質と脂質の含有量が非常に高いですが、脂質の大半は良質な不飽和脂肪酸であり、コレステロールを取り除き、動脈硬化や高血圧を防ぐ効果があります。また、くるみにはマグネシウムや鉄、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2も豊富に含まれています。これらの栄養素は血行を促進し、血管の健康をサポートするだけでなく、疲労回復、美肌保持、肥満予防にも役立ちます。
くるみとは?
木の実のなかでも、くるみのタンパク質と脂質の含有量はトップレベルです。脂質は100gあたり68.8gも含まれています。この脂質の70%近くは、リノール酸やα-リノレン酸などの良質な不飽和脂肪酸です。またマグネシウムや鉄、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2も豊富です。
不飽和脂肪酸はコレステロールを取り除き、動脈硬化や高血圧を防ぐ効果があります。ビタミンEも血行を良くし、血管の健康を保つのに力を発揮します。さらに、くるみのビタミンB1、ビタミンB2などは、疲労回復、美肌保持、肥満予防などにも有効です。
■料理やお菓子として
くるみはエネルギーが高いので、そのままおやつとして食べるより、細かく刻んで和物に入れるなど、少しの量で風味を楽しむ工夫をしましょう。脂質が多く酸化しやすいので、殻付きを購入するのがおすすめです。
■選び方
殻にツヤがあり、重みがあるもの。
くるみの効果
■高血圧予防やコレステロールの低下
くるみに含まれるリノール酸やα-リノレン酸は、LDL(悪玉)コレステロールを低下させる作用があります。コレステロールを取り除き、動脈硬化や高血圧を防ぐ効果が期待できます。
■老化防止
抗酸化作用の強いビタミンEは過酸化脂質の生成を抑え、老化を防止する効果があります。
こんな方におすすめ
●高血圧が気になる人
●コレステロール値が気になる人
●老化が気になる人
おさらい
●くるみの脂質の70%はリノール酸やα-リノレン酸などの良質な不飽和脂肪酸
●不飽和脂肪酸はコレステロールを取り除き、高血圧を防ぐ効果がある
●抗酸化作用の強いビタミンEで、老化を防止する効果が期待できる
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