海ぶどうは沖縄の海で育つ海藻で、プチプチした食感と鮮やかな緑が特徴です。1989年に恩納村漁協が陸上養殖を確立して以降、沖縄全域で普及し、夏は約1か月、冬は約2か月で収穫できます。粒の密度や色を基準に手作業で選別され、規格外品は母藻として再利用されます。栄養面ではマグネシウムを含んでいて、カルシウムとともに骨や歯を形成し、血圧調整にも寄与するとされています。ナトリウムは神経・筋肉の働きを支え、健康維持に役立つ食材です。
海ぶどうとは?
プチプチとした食感と鮮やかな緑色が特徴の海ぶどう(和名:クビレズタ)は、沖縄の海で生育する海藻です。古くから宮古島周辺では食用とされていましたが、沖縄県全域へ普及したのは1989年、恩納村漁業協同組合によって陸上養殖技術が確立されて以降とされています。現在では沖縄料理を代表する海産物の一つとなり、県内各地で養殖生産が行われています。
養殖は、母藻(ぼそう)と呼ばれる苗をネットに植え付け、水槽内で育成が行われます。植え付け後およそ3日で発芽が確認され、収穫サイズに達するまでの期間は夏季で約1か月、冬季で約2か月を要すると報告されています。また、良質な海ぶどうの特徴として、粒が密にそろい、色が鮮やかであることが挙げられています。
収穫は手作業で行われ、粒の密度や房の形状、色の均一性など外観評価に基づき選別されます。規格外となった海ぶどうは廃棄されず、次の栽培に用いる母藻として再利用する仕組みになっています。
海ぶどうの効果
■丈夫な骨や歯をつくる効果
海ぶどうに含まれるマグネシウムは、カルシウムやリンとともに強い骨や歯をつくる働きがあります。
マグネシウムはカルシウムと拮抗して様々な働きをすることから、カルシウムとのバランスが重要とされ、マグネシウムが1に対してカルシウムが2~3のバランスが良いといわれています。
■高血圧を予防する効果
カルシウムが動脈を収縮させて血圧を上げるのに対し、マグネシウムは動脈を弛緩させて血圧を下げる方向に働きます。カルシウムとのバランスにより、正常な血圧や血液の循環を保つ効果があります。
■神経や筋肉を正常に動かす
海ぶどうに含まれるナトリウムは、カリウムと作用しあい(ナトリウム-カリウムポンプ)、細胞内外の濃度に差が生じると、イオンによって電気変化が起こります。この電気変化により神経伝達や筋肉の弛緩・収縮が生じます。ナトリウムは神経や筋肉を正常に動かすために働いています。
こんな方におすすめ
●骨や歯を強くしたい人
●高血圧が気になる人
●筋肉の調子を整えたい人
おさらい
●海ぶどうは沖縄の海で育つ海藻で、プチプチした食感と鮮やかな緑が特徴
●1989年に恩納村漁協が陸上養殖を確立して以降、沖縄全域で普及した
●栄養面ではマグネシウムを含んでいて、カルシウムとともに骨や歯を形成し、血圧調整を助ける

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・くゎっちーおきなわ 海ぶどう沖縄県農林水産物総合情報発信事業
https://x.gd/mtvHj
・日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

















