カプサイシンは唐辛子の辛味成分で、脂肪燃焼やダイエット効果があります。中枢神経を刺激し、エネルギー代謝を促進し、健胃作用や殺菌作用もあります。ただし、過剰摂取は胃腸炎などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
カプサイシンとは？
カプサイシンは唐辛子の辛味成分で、ダイエット効果で注目されています。中枢神経を刺激し、アドレナリンの放出を促し、脂肪分解酵素であるリパーゼを活性化させます。そのため、エネルギー代謝が活発になり、脂肪が燃焼しやすくなります。肥満の予防に役立つだけでなく、健胃作用や殺菌作用もあり、疲労回復にも効果的です。
また、カプサイシンは水に強く、油やアルコールに溶けやすいため、ラー油などの調味料としても使用されます。気体になりにくく、砕いても加熱しても劣化しにくい特徴があり、七味のような粉末としても利用されます。食塩の代わりに七味などの唐辛子を料理に使用すると、塩分の摂りすぎを防ぎ、高血圧予防に役立ちます。
■食べ方のポイント
大量に摂取すると、刺激によって胃腸が炎症を起こす可能性があります。特に小さな子供は、胃腸のトラブルが起こる可能性が高いため、注意が必要です。
カプサイシンの効果
■肥満の予防
アドレナリンを分泌する働きがあります。アドレナリンが分泌されると、脂肪を分解する酵素のリパーゼが活性化されます。すると、脂肪が燃焼され、体脂肪がたまりにくくなります。
■血流の改善
エネルギーの代謝が活発になって体温が上がることで、血行が良くなります。
■疲労を回復する
血行を良くして老廃物を排出させ、疲れをたまりにくくします。
カプサイシンが摂れる食べ物
唐辛子、ラー油、キムチ、豆板醤など
こんな方におすすめ
●肥満が気になる人
●血流を改善したい人
●疲労を回復したい人
おさらい
●カプサイシンは唐辛子の辛味成分で、ダイエット効果で注目されている
●アドレナリンの分泌を促し、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化することで脂肪を燃焼させる
●エネルギー代謝を活発にして体を温めることで、血流を良くし、疲れがたまりにくくなる
・完全図解版 食べ物栄養事典（発行所 株式会社主婦の友社）
・正しく知れば体が変わる！栄養素の摂り方便利帳（発行所 株式会社PHP研究所）
・NHK出版 健やかな毎日のための栄養大全（発行所 NHK出版）
