クルクミンはウコンに含まれる黄色の色素で、抗酸化作用があります。体内でテトラヒドロクルクミンに変化し、活性酸素を除去するため、がんの予防効果が期待されています。
また、LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制し、血管への付着や血栓形成の防止にも働くことから、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも役立ちます。他にも、強い解毒作用で肝臓の機能を強化する働きもあります。



クルクミンとは?

クルクミンは、ショウガ科の多年草であるウコンに含まれる黄色の色素です。ウコンは英語でターメリックと言います。これはカレーの色付けに欠かせません。マスタードの色もクルクミンによるものです。クルクミンは抗酸化作用があります。体内に入ると、様々な消化酵素の作用によってテトラヒドロクルクミンという物質に変化し、強力な抗酸化作用を持つようになります。これにより活性酸素を除去し、大腸がんや腎臓がん、皮膚がんなどを予防する効果があります。

また、クルクミンはLDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制し、血管への付着を防ぎます。血栓形成の原因と考えられている血小板活性化因子の働きを妨げる作用もあり、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防にも役立ちます。さらに、胆汁の分泌を促進するだけでなく、強力な解毒作用により肝臓の機能を強化するため、肝臓障害の予防に有効です。

クルクミンの効果

肝臓の機能を高める

胆汁の分泌を促進する働きや強力な解毒作用により、肝臓の機能が高められると考えられています。

 

コレステロールを減らす

胆汁に含まれる胆汁酸は、コレステロールから作られています。そのため、クルクミンによって胆汁の分泌が促進されると、多くのコレステロールが使われて、コレステロール値を抑えることができます。

 

二日酔いの予防

大量にアルコールを摂ると、アセトアルデヒドが作られます。これが血中に長時間滞留すると、二日酔いなどの中毒症状が起こります。飲酒の前後にクルクミンを摂取すると胆汁の分泌が促進され、アセトアルデヒドの代謝が促されます。

 

脳の機能を活性化

アルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質の蓄積を抑制する働きがあります。

クルクミンが摂れる食べ物

カレー粉、ウコン、たくあんなど

こんな方におすすめ

疾患を予防したい人

コレステロール値が気になる人

物忘れが気になる人

おさらい

クルクミンは、ウコンに含まれている黄色の色素で英語ではターメリック

LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制し血管への付着を防ぐため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の予防効果がある

アルツハイマー型認知症の原因となるタンパク質の蓄積を抑制する働きがある


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・正しく知れば体が変わる!栄養素の摂り方便利帳(発行所 株式会社PHP研究所)

・NHK出版 健やかな毎日のための栄養大全(発行所 NHK出版)

・食品成分最新ガイド 栄養素の通になる第2版(発行所 女子栄養大学出版部)


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