シリカはケイ素(Si)の化合物であり、ケイ酸と同義に使用され、基本的には分子式SiO2で表される物質の総称です。炭酸カルシウムやリン酸カルシウムと並んで、骨格や硬組織を構成する物質として存在し、骨を強化する上でカルシウム以上に必要不可欠とされています。



シリカとは?

シリカはケイ素(Si)の化合物であり、炭酸カルシウムやリン酸カルシウムと並んで、地球上の生物が骨格や硬組織を構成するための物質です。地表では、植物に取り込まれて稲やススキなどの単子葉植物の葉や茎、もみ殻に存在し、海洋ではケイソウなどの骨格として活用されています。

また、人間が魚や肉類ではなく穀物や野菜、果物などの農作物から摂取するミネラルで最も多いのはケイ素とホウ素だとも言われています。日本人や中国人は西洋人ほど乳製品を摂取しないため、カルシウムの摂取量は少ないですが、骨粗鬆症の発症率は低いです。草食動物である象や牛も丈夫な骨を持っています。骨を形成するためには、野菜や穀物に含まれるカルシウムやリン、マグネシウムだけでなく、ケイ素も重要な役割を果たしているようです。

シリカの効果

骨を丈夫にする

食事からのケイ素摂取量が増えると、骨密度の上昇との関連性が指摘されており、カルシウム以上に骨密度の向上に重要な役割を果たすと報告されています。

 

シリカが摂れる食べ物

水、稲(玄米)など

こんな方におすすめ

骨や歯を強くしたい人

おさらい

シリカはケイ素(Si)の化合物であり、地球上の生物が骨格や硬組織を構成する物質

ケイ素は、カルシウム以上に骨を丈夫にすると報告されている

シリカは稲やススキなどの葉や茎、もみ殻、海洋ではケイソウなどに含まれる


参考文献

・ケイ酸とケイ酸塩の化学(化学と教育 66 (1), 26-29, 2018-01-20 公益社団法人 日本化学会)

・農産物ミネラルと人の健康(Biomedical Research on Trace Elements 20 (4), 263-273, 2009 日本微量元素学会)

・食品添加物や生薬と岩石(地学教育と科学運動 81号 201811月)

「シリカ欠損仮説」と海域生態系の変質- フェリーを利用してそれらの因果関係を探る(国立環境研究所)


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