フェルラ酸は、米糠や玄米などに含まれるポリフェノールの一種です。
活性酸素から体を守る抗酸化作用があり、アンチエイジングやがん、アルツハイマー型認知症の予防効果などが注目されています。
フェルラ酸とは?
フェルラ酸は植物の細胞壁に含まれ、主に米糠や玄米に多く含まれる成分です。
フェルラ酸はポリフェノールの一種で、活性酸素から体を守る強い抗酸化作用があります。他の植物に含まれるポリフェノールよりも体内への吸収率が非常に高いとされています。
フェルラ酸は1886年にオーストラリアの化学者によって発見されました。
フェルラ酸の酸化を防ぐ働きは、食品添加物の酸化防止剤として利用されるほか、医薬品や化粧品などの原料としても使用されています。
フェルラ酸の効果
■アルツハイマー型認知症を予防する効果
日本で最も多い認知症はアルツハイマー型認知症といわれています。
アルツハイマー型認知症は、脳の中にアミロイドβなどのたんぱく質が蓄積し始め、神経細胞が死滅し、脳が徐々に委縮していく病気です。脳の神経細胞がダメージを受け、記憶力や判断力が低下していきます。
フェルラ酸は、アミロイドβの分解を促し、活性酸素から神経細胞を守る抗酸化作用によって、アルツハイマー型認知症を予防する効果があると注目されています。
■美肌効果
フェルラ酸には紫外線を吸収する働きがあるため、肌への美白効果があります。
また、メラニン色素の生成を抑えることからシミを防ぐ効果もあり、美肌に役立ちます。
■生活習慣病やがんを予防する効果
フェルラ酸の強い抗酸化作用により、高血圧を改善し動脈硬化を予防したり、大腸がんなどの発がん予防効果もあると期待されています。
フェルラ酸が摂れる食べ物
米糠、玄米、麦など
こんな方におすすめ
●認知症が気になる人
●肌の調子が気になる人
●生活習慣病が気になる人
おさらい
●フェルラ酸は米糠や玄米などに含まれるポリフェノールの一種
●強い抗酸化作用があり、アルツハイマー型認知症やがんの予防効果が期待できる
●美容面で肌の美白やアンチエイジングにも効果がある
・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・医師たちが認めた「玄米」のエビデンス(発行所 キラジェンヌ株式会社)
・日本認知症協会