じゃばらは、香酸柑橘でレモンやオレンジに似た爽やかな味わいがあります。名前の由来は「邪を祓う」から。ナリルチンやビタミンC、クエン酸が豊富で、花粉症の改善や風邪予防に効果があります。保存方法は冷蔵庫がおすすめです。果汁や果皮を使って調味料や加工品を作ることができます。果物はカットして冷凍保存する方法もあります。



じゃばらとは?

じゃばらは、柚子やダイダイ、カボスと同様の香酸柑橘です。じゃばらは、レモンやオレンジに似た爽やかな味わいとほろ苦さがあり、果汁だけでなく皮にも素晴らしい香りと風味があります。熟すると果汁に甘味を感じることができます。

「じゃばら」の名前は、「邪」を「祓(はら)う」という意味から名付けられたとされています。実際に、果汁にはフラボノイド成分であるナリルチンが豊富に含まれ、花粉症の症状改善の効能が報告されています。ビタミンCやクエン酸も豊富なので、風邪の予防や疲労回復にも効果が期待されます。

爽やかな酸味とほろ苦さが特徴であり、ドリンクやマーマレード、ポン酢などの加工品に適しています。果皮もパウダーに加工されています。和歌山県広川町では、ストレート果汁やサイダー割り、柑橘系のブレンドジュースなどのドリンク類のほか、ジャムやパウダーなどの加工品を開発しています。

 

じゃばらの選び方

軸の切り口が枯れていないものを選びます。形が丸く整っているか、果皮に厚みや張りがあるかも重要なチェックポイントです。

 

じゃばらの保存方法

常温でも保管可能ですが、袋などに入れて冷蔵庫に保管する方が良いでしょう。果汁を搾って冷蔵庫で保存したり、冷凍すると長期間使用できます。果物を輪切りや好みの形に切って冷凍保存することもできます。

 

楽しみ方

果汁を搾ってぼん酢やドレッシングにすると、風味豊かな調味料になります。果汁はジュースやドリンク、カクテルや焼酎割りにも利用されます。果実を使用してスムージーや砂糖漬け、蜂蜜漬け、塩じゃばらなどを作ることもできます。お好みに合わせてカットした果物を砂糖で煮てじゃばら茶やマーマレード、ピールに加工することで楽しめます。

じゃばらの効果

免疫力を高める

じゃばらに含まれるビタミンCは、身体の中に入ってくるウイルスを排除しようとする働きがある「白血球」を強化し、自らもウイルスを排除しようとする働きがあります。

 

ストレス対策に

ストレスが生じると、抗ストレスホルモンであるアドレナリンという副腎髄質ホルモンが分泌されます。ビタミンCは副腎髄質ホルモンの生成に関与し、エネルギーを増やすことに役立ちます。

 

疲労回復に

食べ物は体内でブドウ糖になり、細胞の中でエネルギーとなりますが、燃え残ったものがたまると酸性物質に変化し、これが疲労の原因となります。

しかし、じゃばらに含まれるクエン酸は、この酸性物質と結合し、酸性物質を分解してエネルギーに変えます。このプロセスを「クエン酸回路」と呼び、体内の酸性物質は減少し、疲れが取れるようになります。

こんな方におすすめ

免疫力を高めたい人

ストレスが気になる人

疲労を回復したい

おさらい

じゃばらは、香酸柑橘でレモンやオレンジに似た爽やかな味わいがある

果汁にはフラボノイド成分であるナリルチンが豊富に含まれ、花粉症の症状改善の効能が報告されている

ビタミンCやクエン酸も豊富なので、風邪の予防や疲労回復にも効果が期待できる


参考文献

・「カラダにいい」は「美味しい」 -農産物が持つ「機能性」への期待-(農林水産省)

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)


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