クサギは茎や葉に特有の強い匂いがあり、「臭い木」と呼ばれることに由来して名付けられたといわれています。花には芳香があり、果実は9~10月に青く熟します。紅色の萼片との対比が美しく、草木染めの青色素材としても重宝される植物です。日本全土や朝鮮半島、中国、台湾の山地や丘陵に自生します。
クサギ菜は若芽を採って乾燥させた保存食で、卵大の芽を茹でて水にさらしアクを抜き、乾燥させて保存します。代表的な食べ方は「かけ飯」で、刻んで油で炒め、鶏肉などと合わせてご飯にのせて鶏ガラのすまし汁とネギをかけます。炒めて調味すれば惣菜としても楽しめます。また、薬草として血圧降下、むくみ予防の効能があるとされます。
クサギとは?
クサギは、茎や葉に特有の強い匂いをもつことから「臭い木」呼ばれることに由来して名付けられたといわれています。ただし感じ方には個人差があり、ピーナッツやゴマのような香ばしい香りと表現する人もいます。一方で花には芳香があり、満開になると周囲を甘い香りで包みます。日当たりのよい場所ではよく実をつけ、果実は9~10月頃に青く熟します。紅色の萼片との対比が美しく、草木染めでは青色系に染められる数少ない素材として重宝されています。
日本では北海道から沖縄まで広く分布し、朝鮮半島や中国、台湾にも自生します。日当たりのよい山地や丘陵の適度に湿った場所に多く見られます。
クサギ菜とは、クサギの若芽を採って乾燥させた保存食で、強い匂いが特徴です。芽が卵大になる頃が採取の適期で、岡山県中北部では5月下旬ごろに摘み取ります。葉は茹でて水にさらし、しっかりアクを抜いたうえで絞り、ムシロに広げて乾燥させて保存します。
食べ方としては「かけ飯」が代表的です。水で戻したクサギ菜を刻んで油で炒め、鶏肉などと合わせてご飯にのせ、鶏ガラのすまし汁とさらしネギをかけて食べます。炒めたものをみりんや醤油、砂糖で調味すれば惣菜としても楽しめます。
クサギの効果
■薬草として
鎮痛作用や血圧降下、下痢止め、リウマチ改善、利尿作用、むくみ予防の効能があるとされます。
こんな方におすすめ
●高血圧が気になる人
●むくみが気になる人
おさらい
●クサギは茎や葉に特有の強い匂いがあり、「臭い木」と呼ばれるが、香ばしさもある
●草木染めの青色素材としても重宝される
●薬草として、血圧降下、むくみ予防の効能がある
・植物データベース (熊本大学薬学部薬用植物園)
https://x.gd/TCoMQ
・日野郡の自然(西部総合事務所 日野振興センター日野振興局)
https://x.gd/Oe9yH
・季節の花(東京都薬用植物園)クサギ (公益社団法人東京生薬協会)
https://x.gd/I6yQt
・くさぎ菜のかけめし 岡山県(農林水産省 うちの郷土料理)
https://x.gd/tbM7a