マカは南米ペルーの標高4,000〜4,450mに自生するアブラナ科の宿根性植物で、厳しい環境でも育つ耐寒性が特徴です。カブに似た塊茎は、古くから滋養強壮や栄養補給に利用され、現在では不妊症や更年期障害、ストレス軽減など多様な効能が期待されています。アンデス地方では主食や保存食として日常的に食べられ、焼く・蒸す・煮るほか、粉末をおかゆや発酵飲料の原料にも使用されます。栄養面では炭水化物、たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群、アミノ酸などを豊富に含む食用植物です。
マカとは?
マカは南米ペルーに自生するアブラナ科の宿根性植物で、栽培地域は標高4,000〜4,450 mに位置します。この地域の平均気温は4〜7℃と低く、強烈な日光や頻繁に凍てつく寒波、強風にさらされる過酷な自然環境で育ちます。
地上部は地面に這うように成長し、耐寒性があります。食用部分である塊茎はカブに似た形で、10〜30 gほどになります。色は赤、黄、紫、黒など品種によりさまざまで、現在はほとんどが人工栽培されています。
現地では、マカは日々の食生活における主食の一つであり、保存食としても利用されます。焼く、蒸す、煮込むなどの調理のほか、乾燥させた粉末を水や牛乳で煮ておかゆにしたり、発酵飲料であるマカチャーチの原料にも用いられます。乳幼児にもミルクに混ぜて与えることがあり、アンデス地方の人々の日常生活に欠かせない食材です。
また、マカの塊根は滋養強壮、活力増強、栄養補給などの補助栄養剤として伝統的に用いられてきました。現在では、不妊症、ホルモン調整、更年期障害の改善、ストレス・疲労の軽減、新陳代謝の改善、記憶力向上、うつ症状の改善、貧血、栄養補給、抗炎症作用など、多様な効能の可能性が示されています。
栄養面では、炭水化物、たんぱく質、粗繊維、脂質、カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、銅、ビタミンB群、アミノ酸などが含まれています。
マカの効果
■筋力の低下を防ぐ効果
筋肉のもととなるタンパク質は分解と合成を繰り返しながら一定量を保っているため、マカにも含まれるタンパク質が不足すると筋肉を維持することができません。
また、タンパク質は体内で1gあたり4kcalのエネルギーを生み出し、活動するためのエネルギー源にもなります。
■貧血対策に
機能鉄は、血液中で赤血球のヘモグロビンの構成要素として機能し、酸素と結びついて肺から取り込んだ酸素を体の各器官に運搬します。一部の鉄は筋肉中に存在し、ミオグロビンというタンパク質として酸素を貯蔵します。このように、マカに含まれる鉄は各器官に酸素を運ぶ重要な役割を果たしています。したがって、鉄の不足は体が酸素不足になり、貧血症状が現れる原因となります。
■エネルギーをつくるのを助ける
米やパン、麺類の糖質を分解してエネルギーに変換する際には、マカに含まれるビタミンB1が酵素の働きを助けます。
運動をする人は、エネルギーの需要が高いため、ビタミンB1もより多く必要とされます。
また、脳にもエネルギーが必要です。エネルギー不足は集中力の低下につながる可能性があります。
こんな方におすすめ
●筋力を維持したい人
●貧血が気になる人
●集中力を高めたい人
おさらい
●マカは南米ペルーの標高4,000〜4,450mに自生するアブラナ科の多年生植物で、厳しい環境でも育つ耐寒性が特徴
●カブに似た塊茎は、古くから滋養強壮や栄養補給に利用され、現在では不妊症や更年期障害、ストレス軽減など多様な効能が期待される
●栄養面では炭水化物、たんぱく質、ミネラル、ビタミンB群、アミノ酸などを豊富に含む食用植物

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)
・マカ(Lepidium meyenii WALP)の成分分析法について(中村学園大学薬膳科学研究所研究紀要 第6号, p. 13-27, 発行日 2013-09-17)

















