晩秋から初冬の山道で見られるオオバコは、東アジアに広く分布し、日本では全国に自生します。「車前草」という別名は牛車の轍に多く生えたことに由来します。インドオオバコ(プランタゴ・オバタ)は同じ仲間の一年草〜二年草で、30〜50cmに育ち、細長い葉を根元に広げます。種子は「サイリウム」、種皮は「サイリウムハスク」と呼ばれ、食物繊維を含むため、便通改善に役立ち、健康食品として利用されます。インド伝統医療では下痢止めや便秘、胃炎、湿布などに用いられ、主にインド西部グジャラート州で乾季に栽培されています。



インドオオバコとは?

晩秋から初冬の山道では、道端に枯れかけた穂を伸ばし、平たい葉を広げた雑草を見ることがあります。これがオオバコです。オオバコは東アジアを中心に広く分布し、日本では北海道から沖縄まで野原や道端に自生しています。別名の「車前草」は牛車や馬車が通る轍に多く生えていたことに由来し、葉が大きいことから「大葉子」と名付けられたとする説もあります。

インドオオバコ(プランタゴ・オバタ)はオオバコの仲間で、一年草です。草丈は30〜50cm、葉は根元から生える細長い根出葉で、最大で長さ25cm・幅1cmに達します。種子は「サイリウム」、種皮は「サイリウムハスク」と呼ばれ、粉末やホール状で健康食品に利用されています。特にサイリウムハスクには食物繊維が含まれ、粘性・保水性・膨張性に優れるため、便量を増やす働きが知られています。

インドの伝統医療では、乾燥種子の煎剤を下痢止めや鎮痛に用いるほか、便秘や胃炎には種子を内服し、皮膚をやわらかくする湿布としても利用されます。インドオオバコは主にインド西部グジャラート州で、乾季(10〜3月)に栽培されています。

インドオオバコの効果

腸内環境を整える効果

サイリウムハスクの食物繊維は、腸内に溜まった老廃物や有害物質を吸着し、体外へ排出する働きがあります。また、腸内の善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌を増やす働きもあるため、腸内細菌のバランスが良くなり、腸内環境の改善に役立ちます。

腸内環境が整うことで、便秘の予防や改善にも効果が期待できます。

こんな方におすすめ

腸内環境を整えたい人

便秘で悩んでいる人

おさらい

インドオオバコは一年草で、30〜50cmに育ち、細長い葉を根元に広げる

種子は「サイリウム」、種皮は「サイリウムハスク」と呼ばれ、含まれる食物繊維が便通改善に役立つ

インド伝統医療に用いられ、主にインド西部グジャラート州で乾季に栽培されている


参考文献

・野山の花:身近な山野草の食効・薬効(オオバコ)(ニューフードインダストリー 60巻 12号 72-74p 2018-12 エヌエフアイ合同会社)

・ヒト腸内フローラおよび糞便性状におよぼすビフィズス菌末およびフラクトオリゴ糖添加プランタゴオバータ (<I>Plantago ovata</I>) の効果(ビフィズス 1 (1), 39-45, 1987 財団法人 日本ビフィズス菌センター)

・オオバコの植物学と栽培(特定非営利法人日本メディカルハーブ協会)

https://x.gd/zpLf4


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