おかひじきは海岸の砂地に自生する一年草で、海藻のひじきに似ています。ビタミンやミネラルの含有量も海藻と同じくらいで、特に多く含まれるβ-カロテンはビタミンAとして働き、がんや動脈硬化、老化の予防に役立ちます。カリウムやカルシウムも多く含まれ、高血圧の予防や、骨や歯の形成にも貢献します。更年期前後の女性におすすめの骨を丈夫にする栄養素を複数含み、ビタミンKは骨粗鬆症の予防に役立ちます。



おかひじきとは?

おかひじきは、海岸の砂地に自生する一年草の植物です。海藻のひじきに似ていることからその名が付けられましたが、ビタミンやミネラルの豊富さでも海藻と同じくらいの栄養素を持っています。特に、体内でビタミンAとなるβ-カロテンの含有量が目立って高く、強力な抗酸化作用を持つため、がんや動脈硬化、老化が気になる方にとって心強い野菜です。ミネラルも野菜の中では豊富に含まれており、特にカリウムやカルシウムが多いのが特徴です。カリウムは高血圧の予防に役立ち、カルシウムは骨や歯の形成に貢献します。

更年期前後の女性にとって嬉しいのは、骨を丈夫にするための栄養素を複数含んでいることです。100gあたりで1日の目安量の約2倍のビタミンKを摂取できます。ビタミンKは吸収したカルシウムを骨に取り込む働きがあり、骨粗鬆症の予防に役立ちます。

 

調理との組み合わせ

根本の固い部分は切り落とし、柔らかい茎や葉の部分を使います。これをさっと茹でておひたしや和え物、汁の具など様々なレシピに活用できます。β-カロテンは吸収されにくい性質を持っていますが、油脂と一緒に摂ると吸収が良くなるため、炒めたり、カリッと歯触りの良い精進揚げにすることもおすすめです。また、ビタミンCやカリウムなどの水溶性の栄養素も豊富に含まれているため、栄養素の流出を防ぐためには、短時間で手早く加熱することがポイントです。ただし、加熱しすぎるとカリッとした歯触りが失われるので、注意が必要です。

 

おかひじきの選び方

新鮮さの決め手は、鮮やかな緑色の葉とハリがあるもの。株が小さめで育ち過ぎていないほうが、歯触りが楽しめる。

 

おかひじきの保存方法

保存用パックなどに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存するのが基本ですが、しなびてしまうと風味も食感も台無しになるので、なるべく早く使い切るのがおすすめです。

おかひじきの効果

老化防止

強い抗酸化作用を持つβ-カロテンが豊富なため、老化防止が期待できます。

 

高血圧の予防

おかひじきに含まれるカリウムは、高血圧の予防になります。

 

骨を丈夫にする

骨や歯を形成するカルシウムとともに、ビタミンKも豊富です。ビタミンKは吸収したカルシウムを骨に取り込む働きがあり、骨粗鬆症の予防に役立ちます。

こんな方におすすめ

老化が気になる人

高血圧が気になる人

骨粗鬆症が気になる人

おさらい

ビタミンやミネラルが豊富で海藻と同程度の栄養素をもつ

強力な抗酸化作用を持つβ-カロテンが豊富で、老化防止に働く

高血圧の予防に役立つカリウム、骨や歯を形成するカルシウムが豊富


参考文献

・実用版オールカラー 食品図鑑(発行所 女子栄養大学出版部)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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