なずなは春の七草のひとつで、「ぺんぺん草」の別名でも知られます。若葉と根を食用にし、クセがなくあっさりした味わいです。平安時代から七草粥で親しまれるほか、胃の粘膜や肝臓の機能を整える民間薬としても重宝されてきました。さらに、目の充血や腹痛、生理不順など、さまざまな症状を抑える薬として服用されてきた歴史もあります。

栄養面では、目や胃の粘膜を保護するβ-カロテン(ビタミンA)や、肌トラブルを抑えるビタミンB2が豊富です。調理では、油に溶けやすいβ-カロテンの力を生かせる天ぷらや炒め物がおすすめです。植物油のビタミンEと合わせることで、抗酸化力をさらに高めることができます。



なずなとは?

なずなは、せりや、すずなとともに春の七草のひとつに数えられ、「ぺんぺん草」という別名でも知られています。食用にするのは若葉と根の部分で、野草としてはクセがなく、あっさりとした味わいです。七草粥に入れて食べる習慣は平安時代から始まったといわれていますが、胃の粘膜や肝臓の機能を整える民間薬としても古くから重宝されてきました。そのほか、目の充血や痛みの緩和、下痢、腹痛、高熱、生理不順、便秘の症状を抑える薬として、生の葉を黒焼きにしたり、煮詰めたりしたものを服用していたようです。

目や胃の粘膜に効くとされてきたのは、主に、体内でビタミンAに変わるβ-カロテンの働きによるものです。また、ビタミンB2が多く含まれており、肌荒れや髪のパサつき、ニキビ、口内炎といったトラブルを抑える働きがあります。

 

調理との組み合わせ方

根と葉を細かく刻んで入れる七草粥のほか、天ぷらやおひたし、和え物など、クセのない味わいを生かしてさまざまな調理が可能です。
油に溶けやすいβ-カロテンの力を生かすには、天ぷらや炒め物など、油を使った料理がおすすめです。植物油にはビタミンEが豊富なので、ビタミンB2との相乗効果で抗酸化力をさらに高めることができます。

 

選び方

葉の色が濃く、きれいな緑色をしているものほど、栄養分を多く含んでいます。

 

保存方法

根が付いているものは、根の部分を水で湿らせたティッシュペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。風味や栄養価は多少落ちますが、固めに茹でて刻んだものを、冷凍保存することも可能です。

なずなの効果

肌荒れ予防

なずなに含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜などの上皮細胞の形成や機能に重要な役割を果たしています。上皮細胞は体内に侵入する病原菌を防ぐ役割があり、ビタミンAが不足すると皮膚が乾燥し、肌荒れが生じる可能性があります。

 

丈夫な骨や歯をつくる効果

なずなに含まれるカルシウムは、強い骨や歯をつくり、体を支える重要な働きがあります。

カルシウムとともにマグネシウムやリンも骨をつくる成分になります。カルシウムが2~3に対して、マグネシウムは1のバランスが良いとされています。リンも骨をつくる成分ですが、一緒に摂るとカルシウムの吸収を妨げます。リンは肉類や魚介類など多くの食品に含まれ、過剰摂取となりやすいため、カルシウムの摂取量を増やすことが重要です。

 

高血圧を予防する効果

なずなに含まれるナトリウムは、体にとって必要なミネラルですが、摂り過ぎると高血圧の原因になります。

カリウムは、過剰なナトリウムを尿として排出する働きを促すため、高血圧の予防に効果があります。

こんな方におすすめ

肌の乾燥が気になる人

骨や歯を強くしたい人

高血圧が気になる人

おさらい

なずなは春の七草のひとつで、「ぺんぺん草」の別名でも知られている

若葉と根を食用にし、クセがなくあっさりした味わい

栄養面では、目や胃の粘膜を保護するβ-カロテンや、肌トラブルを抑えるビタミンB2が豊富


参考文献

・完全図解版 食べ物栄養事典(発行所 株式会社主婦の友社)

・春夏秋冬 おいしいクスリ 旬の野菜の栄養事典(発行所 株式会社エクスナレッジ)


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